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米USTR、サプライチェーン強靭化に関する公聴会の追加開催を発表(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月5日 14時20分

米国通商代表部(USTR)は4月3日、サプライチェーンを強靭(きょうじん)化する貿易・投資政策策定のための公聴会を追加開催すると官報で公示した。USTRは3月7日に、サプライチェーンを強靭化するため、米国内産業の成長促進、労働や環境、自由貿易協定(FTA)、経済安全保障などの観点から、パブリックコメントを求めると発表していた(2024年3月8日記事参照)。

通商専門誌「インサイドUSトレード」(4月2日)によると、USTRの広報担当官は今回の公聴会の追加発表について、首都ワシントン以外に拠点を置く多様なステークホルダーからの意見も求めるためと述べている。今後の公聴会の日程と場所は次のとおり。

5月2日:首都ワシントン(従来どおり)
5月14日:ミネソタ州
5月23日:バーチャル開催
5月28日:ニューヨーク州

追加された公聴会での証言希望者は、4月24日までに申し込む必要がある。また、公聴会の追加開催に伴い、公聴会後のコメント提出期間が6月4日まで延長された。

USTRのパブコメ募集に対し、4月4日午前10時時点(米国東部時間)で、7件のパブリックコメントを確認できる。そのうち、例えば、USAレアアースは、世界の希土類(レアアース)磁石の90%以上が中国で生産されているとし、需要の高まりと地政学的な観点から、レアアースのサプライチェーンの国外依存を減らすことが不可欠として、政府補助金の拡大やインフレ削減法(IRA)に基づく税額控除(内国歳入法45X、2023年12月18日記事2023年12月25日記事参照)の米国内生産要件の拡大などを提言している。

(赤平大寿)

(米国)

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