第6回香港・上海協力会議開催、15分野の協力で合意（香港、中国）

香港特別行政区政府と上海市政府は4月26日、第6回香港・上海協力会議を開催し、両者は15分野の協力で合意した。

具体的には、デジタル経済分野では、香港と上海の電子認証を相互承認することや、最小単位のデータのデータ要素や金融決済情報、オープンデータの共有を推進する方針を示した。香港人材誘致分野では、「香港、マカオ居民の中国本土渡航許可証」の保持者が上海で受けられる行政・公共サービスをさらに拡大する。また、上海で勤務する香港人材に対し、海外人材居留許可証、公共雇用サービス、社会保障、労働権利などを提供し、香港人材の上海での就業を促進する政策を発表した。15の協力分野はそのほか、貿易投資、イノベーション、金融、航空・物流、文化産業、教育、青少年の育成、法律、環境ガバナンス、都市計画と管理、医療、社会福祉サービスに及ぶ。

香港政府の李家超（ジョン・リー）行政長官は「2003年に第1回協力会議を実施して以降、両地域の交流はますます頻度を増し、今回の第6回会議では、両地域が幅広い分野で協力をさらに強化していく方向性を確立した」と述べた。また、香港は「一国二制度」という独自の利点を引き続き活用し、上海との協力を引き続き深化させ、中国の質の高い発展に貢献するとの意欲を示した。

〔何樂晴（エスター・ホー）〕

（香港、中国）