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米アトランタ国際空港、乗降客数と離発着数で2023年も世界1位(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月22日 0時0分

添付資料PDFファイル(148 KB)

国際空港評議会(ACI)は4月15日、暫定版の2023年の「世界で最も忙しい」空港トップ10を発表した。米国ジョージア州のハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港は、国内線・国際線乗降客数部門(添付資料表1参照)で3年連続の1位、航空機離発着数部門(添付資料表2参照)で4年連続の1位となった。

ACIによると、2023年の世界の総旅客数は85億人に迫り、新型コロナ禍以前の水準の93.8%まで回復した。特に国際線乗降客数(添付資料表3参照)の回復は顕著で、これが各ハブ空港の乗降客数増に寄与した。2023年のアトランタ国際空港の国内線・国際線乗降客数は、前年(2023年7月27日記事参照)から11.7%増の約1億465万人と推定されている(注)。アトランタ市のアンドレ・ディケンズ市長は「アトランタ国際空港の成功はアトランタ市の成功であり、世界で最も忙しい空港があるということはアトランタ経済の活力を強調するものだ」と述べた。なお、羽田空港の2023年の国内線・国際線乗降客数は前年比で55.1%増の約7,872万人となり、前年の16位から大きく順位を上げて5位にランクインした。

一方で、2023年の航空貨物量は前年比3.1%減の1億1,300万トン近くになると推定され、その約26%を占める上位10位までの空港(添付資料表4参照)の航空貨物量は前年比3.5%減となった。ACIはこの要因として、地政学的緊張が続き、世界貿易とサプライチェーンが混乱していることが影響しているとした。航空貨物量部門では、2022年と同様、香港の香港国際空港が1位、米国テネシー州のメンフィス国際空港が2位となった。メンフィスには、物流大手のフェデックス・エクスプレスが本社およびワールドハブを構えている。メンフィスは地理的に米国の中心に近く、温暖な気候であるといった点などから、フェデックスは1973年にメンフィス国際空港からサービスを開始した。その後、メンフィスにワールドハブを設置し、今では同社の世界最大の航空ハブとなっている。

(注)乗り継ぎ便の乗降客は、乗り降り合わせて1人として数えられる。

(檀野浩規)

(米国)

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