スタートアップ交流イベント「Inno Vietnam－Japan Meetup Vol.1」、ジェトロなどが開催（ベトナム、日本）

ジェトロは4月23日、ハノイ市内のベトナム国家イノベーションセンター（NIC）で、在ベトナム日本大使館、ベトナム日本商工会議所（JCCI）、NICと共同で、日本企業とベトナムスタートアップの交流イベント「Inno Vietnam-Japan Meetup Vol.1」を開催した。同イベントは、3月27日に始まった日越官民連携の枠組み「新しい日越共同イニシアチブ」の第1フェーズの5つのワーキングチーム（WT）のうち、「イノベーション/DX推進」をテーマとするWT2（ジェトロもメンバーとして参画）が行う第1弾プロジェクトとなる（2024年4月4日記事参照）。ハノイのスタートアップ3社によるピッチや、日本企業とその投資先スタートアップによるパネルディスカッション（モデレーター：中島丈雄ジェトロ・ハノイ事務所長）が行われ、会場とオンラインのハイブリッド形式で合計200人が参加した。

NICのドー・ティエン・ティン副所長、在ベトナム日本大使館一等書記官の平田功氏による開会あいさつに続き、三菱総合研究所の緒方亮介ハノイ駐在員事務所長が「新しい日越共同イニシアチブWT2」について、NICのレー・ティ・ミン・アイン氏がNICの取り組みについて紹介した。

ピッチでは、GIMO（分野：金融）、Educa（教育）、MED247（ヘルスケア）の3社が登壇した。GIMOは、従業員が給料日前に日払いで給料を受け取れるモバイルアプリを提供。導入企業は従業員の資金需要に柔軟に対応でき、満足度を高めることができる。Educaは就学前から高校までの児童・生徒を対象とした国際基準のオンライン英語学習プラットフォームを提供。主要サービスは発音を認識する人工知能（AI）技術を用いたオンライン教材の提供、オンライン個別指導の2つ。MED247は自社クリニックで医師や看護師、薬局などを抱え、オンライン診療や医療記録の確認などができるアプリを提供。混雑する病院への通院を避けたいニーズをつかんでいる。

ピッチを行うGIMOのグエン・アイン・クアンCo-founder＆CEO（ジェトロ撮影）

ピッチを行うEducaのチャン・ドゥク・フンFounder＆CEO（ジェトロ撮影）

ピッチを行うMED247のグエン・ミン・タオCo-founder＆CEO（ジェトロ撮影）

「新しい日越共同イニシアチブ」のWT2は、今後も日本企業とベトナムスタートアップ企業のマッチングイベントを開催するほか、NICの活性化と認知向上に向けた説明会を開催する予定だ。

（注）この記事に登場するスタートアップへの取り次ぎを希望する場合は、ジェトロ・ハノイ事務所（[e-mail]）まで連絡を。

（細川雄貴）

（ベトナム、日本）