あなたがネットで中傷されたら?SNS等の悪意ある投稿への対応方法
JIJICO / 2018年1月27日 7時30分
あなたがネットで中傷されたら?SNS等の悪意ある投稿への対応方法
SNSへの悪意ある誹謗・中傷の投稿がトラブルに
今や多くの人々がスマートフォンを持ち、様々なSNSを利用しています。SNSを利用して見知らぬ人たちと繋がりを持ち、自由に情報を発信しています。しかし、その中には他者を中傷するような投稿もあります。例えば、以下の様な内容です。
交友関係のトラブルに由来する報復(リベンジポルノを含む) 会社の上司や同僚に対する非難や悪口 社外秘の情報の公開(暴露) 飲食店やショップに対する不当な評価独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が昨年12月に公開した調査結果では、PCやスマートデバイス利用者の約2割が悪意ある投稿の経験があると報告されています。その主な理由としては以下の通りです。
人の意見に反論したかったから 人の投稿やコメントを見て不快になったから いらいらしたからまた、悪意ある投稿経験者の投稿後の心理については、後悔や心配する思いよりも、以下の様な感情になるという意見が多かった様です。
気が済んだ、すっとした 何も感じない 面白かった/小気味よかった参照 独立行政法人情報処理推進機構 「2017年度情報セキュリティに対する意識調査」報告書
こうした悪意ある投稿の多くは主観的であり、中にはネットの匿名性を利用して、見知らぬ人に対して好き勝手なことを書き込むこともあります。
投稿者にとってはストレス解消という程度の考えでしかない様ですが、投稿の対象となった個人は精神的に大きなダメージを受け、企業や飲食店は廃業、閉店に追い込まれる可能性もあります。こうしたトラブルは何度も報道されていますが、ネット上への悪意ある投稿は減る様子はありません。
感情に任せた短絡的な「反論」よりも「無視」を
こうした悪意ある投稿にはどの様に対応すればいいでしょうか。
多くの方々はまず「反論」することを考えます。特に投稿された内容が事実無根である場合は、感情に任せて投稿に対する反論のコメントをしがちです。しかし、こうした短絡的な対応は往々にして火に油を注ぐことになります。
投稿を書き込まれた当事者としては何か対応せずにいられない気持ちになのでしょうが、安易な反論は結果として新たな書き込みの誘発や拡散するリスクを大きくするだけです。
むしろ、一旦冷静になって「無視」してしまうことが意外と有効です。仮に悪意ある投稿をされても、その投稿が検索結果の上位でない等、ネット上ではそれほど目立たない存在であり、追加的な投稿も行われていないのであれば、そのまま無視して風化させてしまうという手段もあります。
ただし、企業に対する不当な書き込みについては、自社の立場や正確な情報をホームページ等で明らかにすることも有効な場合もあります。
法的対応には弁護士への依頼がベター
もし上記の対応で事態が収拾しないようであれば、プロバイダー等に対する投稿削除や匿名投稿者の特定を依頼することになります。
この場合は法的対応になるため、自分で行うよりも専門家である弁護士に相談することが得策です。プロバイダーによっては、個人からの依頼よりも弁護士を通じた依頼の方が、対応が良くなる可能性もあります。さらに、何らかの事件に巻き込まれそうな場合は、警察に相談するという選択肢も考えられます。直接相手に言わずにSNSに投稿する様な相手であれば、警察から注意してもらうことで大人しくなることも期待できます。
問題は、悪意ある投稿の内容に著名人が関係したり、世間を賑わしている話題に関連したりするケースです。この場合は自分の知らない間に投稿内容が拡散し、炎上してしまう可能性があります。このような場合は早めに専門家や弁護士に相談することも必要です。
上記に述べたことはあくまでも一例であり、状況の変化に応じた対応が求められます。いずれにせよ、ネット上に自分のことで悪意ある投稿がされても、慌てず冷静に対処することが重要です。
(金子 清隆/ITコンサルタント セキュリティコンサルタント)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
嵐大野智への悪質な書き込みに法的措置決断「事実無根」スタート社が否定 真偽不明の投稿が拡散
日刊スポーツ / 2024年11月30日 10時0分
-
拡散のみでも「罪」に…誹謗中傷なぜ起きる? “思い込みによる正義感”が仇に 専門家「特定され警察が動くと想定していない」
日テレNEWS NNN / 2024年11月29日 9時45分
-
明日花キララとトラブルのセクシー女優が謝罪「事実とは異なる内容の投稿を行ってしまい…」
日刊スポーツ / 2024年11月27日 10時15分
-
5ちゃんねるなどの誹謗中傷を投稿削除します!「誹謗中傷消せる君」をリリース
PR TIMES / 2024年11月15日 19時15分
-
【本人激白】「人殺し」「死ね」「売名」大量の誹謗中傷…プロレスラー三沢光晴の最後の対戦相手・齋藤彰俊が引退「プロレスをやめるか、自ら命を絶つか」あの日、二択の中で選んだ答え
集英社オンライン / 2024年11月12日 16時30分
ランキング
-
1「無銭飲食だろ!」「まだそんなの使ってるんすか?」カスハラ防止条例の裏で“ヤバい店員”が暴走…客が守るべき“クレームの作法”とは
日刊SPA! / 2024年12月2日 8時54分
-
2斎藤知事とPR会社社長を刑事告発…公選法の『買収』の疑い PR会社は「選挙に主体的に、かつ、裁量のある、戦略的なPR活動を行ったことは明らか」と大学教授指摘
MBSニュース / 2024年12月2日 11時40分
-
38割が「紙」の存続求める 「マイナ保険証」トラブル多く 群馬
毎日新聞 / 2024年12月2日 9時56分
-
4「殺してやる」トイレのドアに包丁突き刺し交際相手の男性を脅す…「殺してやるとは言っていない」32歳飲食店従業員の女を逮捕 北海道恵庭市
北海道放送 / 2024年12月2日 8時56分
-
5「ひげの隊長」佐藤参院議員に殺害予告容疑=高校教諭の65歳男逮捕―警視庁
時事通信 / 2024年12月2日 12時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください