夏バテはからだの冷やし過ぎが原因かも? 夏の疲れは心臓の疲労が原因!?
JIJICO / 2023年8月10日 7時30分
夏バテはからだの冷やし過ぎが原因かも? 夏の疲れは心臓の疲労が原因!?
暑さに順化していないと〈夏バテ〉を起こす?冷たい物の飲食や過剰なクーラー使用に要注意!
7月下旬から、気温が35℃を超える「猛暑日」が多くなって来ました。夕方から翌朝までの最低気温が25℃を超える「熱帯夜」は、連日続いています。寝苦しさ、息苦しさを感じている人は多いと思います。東京は、気温が体温を超える、37℃台や38℃台の日がたびたびです。地球の温暖化が進んでいるのでしょうか。いままでの東京では考えられないような暑さです。8月上旬の立秋(2023年は8月8日)を迎える頃までが夏の暑さのピークです。誰もが、体温調整に苦慮している事と思います。うちわ、扇風機やエアコンなどの空調を利用し、こまめな水分補給で熱中症の予防に努めている事と思いますが、暑さに順化していないと、〈夏バテ〉を起こしやすくなります。〈夏バテ〉とは、夏の暑さによる体調不良の総称です。室内外の温度差がある所を繰り返し出入りする事や冷たい物の飲食過多が、〈夏バテ〉の原因になると考えられています。また、夜通しエアコンの中で就寝していても、〈夏バテ〉を引き起こしやすくなります。 下記兆候が出現したら〈夏バテ〉を感じている状態と言えます。
A. だるさ B. 食欲不振 C. 疲労感 D. 睡眠障害
7月下旬から8月上旬に〈夏バテ〉を感じている人は、気候に順化していないと言えます。その要因として、5月、6月の時期からクーラーに長時間当たり過ぎている事等が、上げられます。詳しくは、JIJICO内にある下記コラムをご参照戴きたく思います。 「夏の暑さを乗り切る方法は服装にある?汗を出す事が体温調節の秘訣!?」2023-06-03 「あなたの「体感温度」感覚は正常!? 「体性感覚」を衰えさせない方法はあるの?」2023-05-11
〈夏バテ〉を感じている人は、
1. 飲み物を温かいものにする 2. 食べ物は温かいものにする 3. 日中の室温を28℃以上に心がける 4. 就寝中のクーラーを30℃にする
事が、直近の対策だと考えます。冷たい物を飲んでも、喉の渇きは収まりません。熱いお湯やお茶を飲んで内臓の疲労を助長させないように心がけましょう。また、冷たい食べ物も同様です。冷や麦、そうめん、冷やし中華、冷やしトマト、スイカ、メロン等を食べる合間に、暖かい物を食べると、〈夏バテ〉の回復に役立ちます。 室温設定に関しては、JIJICO内の下記コラムをご覧戴きたく思います。 「低体温の人は暑がり?クーラーの中で生活する本当の怖さとは?」 「就寝中のクーラーは体調不良を引き起こす?体温低下が招く危険性とは」
気温が高いと心臓に負担がかかる!? 夏の疲れは心臓の疲労?
心臓は、一年中働いていますが、運動している時は、全身に血液を送るため、早く動きます。また、気温が高い時も、体内で様々な消費活動が盛んになるため、早く動きます。心拍数は、通常1分間で72回程度ですが、気圧が低いと60回程度、高いと80回程度になります。心臓は、気象状況によって、早い動きや遅い動きをしています。気温にも対応しており、寒いと遅く動き、暑いと早く動きます。夏の時期に、ある程度早く動く事は、心臓の筋肉強化にもつながりますので、暑さの中にいる事は大切です。心筋梗塞を起こしにくい体質を作ります。暑くなると、汗を出して体温調節します。それにより、心臓の動きは通常通りになります。クーラーの中にいると、汗を出す必要性が低くなるため、心臓はあまり早く動きません。しかしながら、夏の時期にある程度早く動かす事をしていないと、心臓の働きは長い目で見ると弱くなります。詳しくは、JIJICO内にある下記コラムをご覧戴きたく思います。 「低体温の人は暑がり?クーラーの中で生活する本当の怖さとは?」 「就寝中のクーラーは体調不良を引き起こす?体温低下が招く危険性とは」
7月下旬から8月上旬は最も暑い時期ですが、7月初旬から続く暑さに、身体は疲労を感じて来ます。 下記兆候は〈夏の疲れ〉を感じている状態と言えます。
A. 身体がほてる B. 夕方に疲れを感じる C. 頭がボーとして思考回路が低下する D. 胸が苦しくなる E. 息苦しさを覚える F. 動悸を感じる
この時期までクーラーを使用せず、冷たい物の飲食を控えて来た人であれば、下記対策は効果的な方法です。
1. 適度に冷たい物を飲食する 2. ややぬるめのお風呂に入る 3. 扇風機などの風に当たる 4. 少しクーラーを入れて体を冷やす
5月6月7月の時期、気候に順化するための適切な生活を送って来た人にとって、夏の暑い季節は、かき氷やスイカを食べ、冷たいビールで喉を潤す等、夏を満喫する事が出来る最高の季節です。7月下旬から8月上旬の約2週間は、いわゆる季節の変わり目に当たりますが、少しぐらい羽目を外しても、左程体調を崩す事はないでしょう。
夏バテや夏の疲れに鍼灸治療や瘀血治療が有効です
体が気候に〈順化〉していないヒトが、室内に長くとどまり運動しないでいると、熱中症を引き起こしやすくなります。詳しくは、JIJICO内にある下記コラムをご覧戴きたく思います。 「熱中症が一番多いのは室内?熱中症対策にはクーラーの使用が有効?」
〈夏の疲れ〉や〈夏バテ〉を感じたら、鍼灸治療や瘀血治療をして、体調管理してみましょう。身体がすっきりして、この夏を乗り切る事が出来ます。 〈夏の疲れ〉の主な兆候 身体がほてる 夕方に疲れを感じる 胸が苦しくなる、息苦しさを覚える、動悸を感じる 〈夏バテ〉の主な兆候 だるさ、食欲不振、疲労感、睡眠障害 鍼灸治療は、健康維持や症状改善に有効です。体温維持が難しいと感じている人や低体温でお悩みの方は、是非鍼灸治療(内外科治療)をお試し戴きたく思います。薬物治療(内科治療)や外科手術(外科治療)をした後に体調不良を感じている人は、身体の外側から内臓機能に働きかける事が可能な鍼灸治療(内外科治療)が有効ですので、お近くの鍼灸院または鍼灸師が勤務している医療提供施設にご相談ください。清野が呼称する養正(ようせい)治療は、日常の適正な生活です。詳しくお知りになりたい人は、清野鍼灸整骨院ホームページ「くらしと養生」をご参照願います。 体調管理や健康増進には、運動法や呼吸法が有効です。ヨガ(YOGA)療法をご希望の人は、清野メディカルヨーガもしくはお近くのヨガ教室にご相談頂きたく思います。
(清野 充典/鍼灸師)
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