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50年変わらないこだわりのジャンボプリン。味覚と視覚で楽しむ奥深い“映えプリン”の世界

女子SPA! / 2023年3月29日 17時48分

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「中津さんのブラジルプヂン」500円。コクがあるため、味がしっかりめの「プヂン」。必ず食べたい場合には午前中を目指してお店に向かうべし

 プリンで嚙み締めるべきは味だけじゃない。その楽しみは、眺めることから始まる。

「プリンの型から抜かれた富士山形にノスタルジーを感じるし、垂れるカラメルの質感に新たな発見があるんです」

 そんな編集キタオカが激しく頷きたくなる名言を聞かせてくれたのは、プリン好きが高じてプリンのレシピ本『魅惑のプリン』を上梓するまでに至った、も。けん氏だ。

 今回は「カラメル」と「トッピング」の2軸から「映えプリン」を分類。味覚と視覚で人を喜びの頂きへと導く、魅惑のプリンたちを味わい尽くそう。

◆新橋・50年変わらないこだわりのジャンボプリン「ヘッケルン」

 映えプリンのスタート地点として、オススメしたい場所がある。50年以上、港区・新橋の路地裏に佇み続ける老舗喫茶「ヘッケルン」だ。

 オープン当時、どのビルにも必ず入っていたという純喫茶の中で個性を出すべく、店主の森静雄さんが研究を積み重ね考案した「ジャンボプリン」がそこにはある。

 名前の通り、通常の2.5倍ほどある型から生み出された存在感。数秒タイミングを伸ばすだけで別物になってしまうという、1時間かけて煮詰められた琥珀色に輝くカラメル。材料に添加物は一切使われていないため、毎日お店でその日の分が仕込まれている。

◆「プリン巡りをするならまずはここ!」

 取材時、ズラリとカウンターに並ぶプリンの型に「すごい数ですね」と声をかけると「一つ一つ手作りなの」とニッコリ。店主が「かわいい、かわいいプリンですよ」「おいしい、おいしいプリンですよ」と声をかけながら、お客さんたちの元へ送り出されるプリンをずっと眺め続けたいが、型から抜きたてだからこそ残るカラメルの香りが消えないうちに食べ始めよう。

 も。けん氏も「プリン巡りをするなら、まずはここ!という外せないお店です。『ヘッケルン』起点でプリンを知れば、自分のプリン軸をつくれると思います」と推奨する。

「たしかに最初は入りづらい雰囲気があるかもしれない」とマスター自身も言う趣に臆せず、ドアを開ければ心温まるプリンとマスターが待っている。



◆も。けん氏のプリン巡りの原点「東出珈琲店(金沢)」

 プリン巡りには忘れられない原体験がつき物だ。も。けん氏が「とにかくおいしい」と衝撃を受けたと明かすのが、金沢の「東出珈琲店」。

「一見したら普通のプリン。でも、見た目以上に口どけがよく、コクや焦がされたカラメルの味わいがあります」

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