1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

有名人の不倫を許せない人は「気持ち悪い」。ネットニュースを鵜呑みにする愚かさ|ドラマ『不適切にもほどがある!』

女子SPA! / 2024年3月22日 15時45分

 すると栗田は「例の件から17年です、はい」と懺悔。栗田は17年前に不倫したことがあり、ポッキーとタイコの夫婦は栗田と加世子が仲睦まじく過ごしているのか、そして栗田がキチンと反省しているのかを確認するため、2人の結婚記念日に毎年足を運ぶことが恒例行事になっているらしい。

◆「コメント書き込んでる連中と一緒」

 当然栗田は居心地が悪そうにしているが、それでも「家内も許してくれましたし。もう大丈夫! 二度とこのような過ちは犯しません」と口にする。しかしポッキーは「何を言ってるの? おカヨが許しても私たちは許しませんよ」、タイコは「どんなに謝ってもあなたのやったことは消えないの」と総攻撃。さらにはその場で栗田に謝罪させて優越感に浸った表情を見せた。市郎は「気持ち悪い。これが世間か」とボソリ。

 その後、帰り道を歩いている時、倉持は「あの人たち、関係ないですよね」という。市郎もすかさず「関係なのにコメント書き込んでる連中と一緒」「蒸し返して、騒いで、ついでに旦那にプレッシャーかけて」と不適切極まりないといった表情を見せる。また、倉持は「バッシングする人間の心理を誰よりもわかってる栗田さんだからこそ、リスクマネジメント部長なんだな」と口にして、自身の復帰に否定的だった栗田の心情を察した。

◆SNSユーザーの再現度が高い

“ネットリンチ”を題材にした作品は、小説・映画『白ゆき姫殺人事件』、ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)など多くある。しかし、“栗田夫婦の結婚記念日”ほどネットに批判的な声を上げる人たちの醜さを、丁寧かつコミカルに実写化したシーンは恐らく稀である。

 自身の正義感・支配欲を満たしたり、日常生活の憂さ晴らしをしたりなど、使い勝手の良いコンテンツとして不倫バッシングを消費しているポッキーとタイコの姿は、まさに不倫報道に群がるSNSユーザーそのもの。恒例行事にして何度も過去の騒動を持ち出し、罪悪感を与えようとするところも再現度が高い。

 また、ネットニュースのコメント欄が世論のような扱いになってしまい、様々な制約を作り出している現状にも気づかされる内容だった。現実でも、作中の「【不倫アナ】倉持猛が『朝ッパラTIME』に登場 不倫騒動後、3年ぶりのテレビ出演」と“同じパッケージ”のネットニュースは多く掲載されている。ただ、そういったネットニュースに対して、タイトルだけで判断したり、「批判殺到」といった扇動的な言葉を簡単に信用したりなどしないように気をつけたいとも思った。

 残り話数は少ないが、それでも不適切な令和の現状を切っていく内容に期待したい。

<文/望月悠木>

【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください