1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

あのちゃんが声優初挑戦でみせた表現力。“過去の壮絶体験”とリンクするようなシーンも

女子SPA! / 2024年3月26日 8時45分

 しかし、この凰蘭はただ変な子というだけでなく、友達思いの良い子でもある。とてつもなく悲しい事実を知り、無理にでも明るく振る舞おうとしている場面もあって、ついには抑えられずに感情を荒げてしまったりもする。その時の演技に感動があるのは、バラエティ番組などでのトークで培われた(はたまたもともと持っていた)「共感を呼ぶ力」があるからではないか。

◆主題歌でのデスボイスや歌詞のギャップも生かされている

 あのは2013年から2019年までアイドル・ガールズグループの「ゆるめるモ!」に在籍し、2020年からは「ano」名義でソロ活動を開始。2021年よりバンド・I’sのボーカル・ギターとして活躍するなど、音楽活動も飛ぶ鳥を落とすどころではない勢い。

 テレビアニメ『チェンソーマン』のエンディングテーマとなったano名義の『ちゅ、多様性。』は累計ストリーミング1億再生を突破している。

 そんなあのはライブのステージで、客席にダイブしたり、さらに客の上を歩きながら歌うといった派手なパフォーマンスもしているそうで、普段のマイペースなキャラクターとのギャップがある。また、いわゆる「シャウト」「デスボイス」を使うのも好きで、今回の『デデデデ 前章』の主題歌「絶絶絶対聖域」では、それを幾多りらにさせて“ワル幾田りら”を引き出したのだそうだ。

 その「絶絶絶対聖域」の作詞を手がけたのも、あの(作曲はTK)だ。映画本編の内容に絶妙に絡んだ内容であることはもちろん、「革命前夜はあいつのキモいとこ言おう」なんて言い方が、気取らず本音で話すあのらしさ全開にも思えるし、初めこそ下世話で混沌めいた言い回しが、やがて「君」へ無償の愛情を捧げるような言葉に変わっていく様も、いい意味でのギャップと、やはり感動がある。

◆いじめに遭遇した経験を語ったことも

 さらに、重要なのは今回の映画『デデデデ 前章』の後半の展開。主人公2人の小学生時代へと時間が遡り、あのが演じる凰蘭と、その友達である幾多りら演じる小山門出(かどで)は、共にいじめられっ子のような立場となっている。

 あのは、『あちこちオードリー』で中学生時代にカッターナイフで攻撃されるなど過激化していくいじめに遭遇し、ある時に腕を掴んで「それやめないと、おまえの席がなくなるからな!」と一喝していじめをやめさせた経験を語っていたこともある。

 さらに、あのは『あのちゃんの電電電波♪赤裸々電電人生ゲーム』で中学生時代の「クラスの全部の机をバーンとやって(ひっくり返して)、荒らしに荒らしまくった」「学校じゅうの先生が集まってきて、廊下の端から端まで、胸ぐらをグッてつかまれて『お前なんか学校来るんじゃねえ!』と言われた」「スクールバッグも隠された」と、壮絶な出来事を語っていた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください