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車椅子で入れる「猫カフェ」の経営が窮地に…。代表者を取材「いろんな背景を抱える人の新しい居場所になれば」

女子SPA! / 2024年3月30日 8時44分

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【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.138】

 大阪府・天王寺にある「ねことカフェ」は車椅子の方も気軽に楽しめる、バリアフリーな猫カフェ。

 オーナーの梅本健一さんは地域住民と交流を深めながら、成猫の譲渡に力を注いでいます。

◆車椅子でも安心して入店できる猫カフェをオープン!

 梅本さんは、一般社団法人 和(わ)の代表。犬猫の里親マッチングサービス「ぽちとたま」を運営するなど、命のバトンを繋ぐ活動に力を注ぎ続けてきました。

「ねことカフェ」をオープンさせたのは、2023年11月。動物と直接触れ合う機会が少ない方にも来店してほしいと思い、店内をバリアフリー化。

「可能な限り制限を設けないことで、人が抱える生きづらさや選択肢の少なさを少しでも改善しようと思いました。タイヤの衛生面もあって、車椅子で入れる猫カフェは聞いたことがなかったので、チャレンジしました」

 バリアフリー化が実現された店内は段差がないため、高齢者や小さな子どもも安心。トイレは広く、手すりも完備されています。

◆なかなか魅力が伝わらない“大人の猫たち”

 また、梅本さんは人だけでなく、里親との出会いを待つ猫たちにとっても店内での暮らしが居心地のいいものになるよう、工夫がされています。猫のための家づくりやリフォームを数多く手がける不動産屋「ねこ大家」に工事監理をしてもらい、キャットステップやキャットウォークを設置しました。

「おもちゃを使って存分に遊べるよう、フロア自体も広くなっています」

 現在(※2024年3月取材時)、お店で新しい縁を待つのは11匹の成猫たち。梅本さんは動物保護活動に携わる中で、譲渡会に参加しても緊張から、なかなか本来の魅力が伝わらない大人猫の現状に心を痛め、譲渡を推進したいと考えるようになりました。

「譲渡可能な成猫がいる保護団体や個人で保護活動をされている方から譲渡可能な成猫を受け入れ、負担を減らしたいとも考えています。現在、お店には1歳未満の子はいません」

◆ねことカフェ“一番の卒業生”は7歳の成猫

 オープン当初にはお迎え予定だった子たちがエイズ陽性になり、積極的な譲渡が難しくなるなど、予想外の事態も経験。そうした事情もあり、現時点で「ねことカフェ」から巣立っていったのは、店内で最高齢だったリリーちゃん(7~8歳)のみ。

 しかし、梅本さんはその譲渡に胸が熱くなりました。

「この子はお店に来る予定ではありませんでしたが、団体様のところで引き受ける猫を探すためにキャリーを置いていたら、自分から入ってきて(笑)。『じゃあ一緒に行こっか!』と迎え入れたんです」

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