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車椅子で入れる「猫カフェ」の経営が窮地に…。代表者を取材「いろんな背景を抱える人の新しい居場所になれば」

女子SPA! / 2024年3月30日 8時44分

◆りなちゃんのお母さんが感じている“喜び”

「ねことカフェさんで行われている保護活動やボランティアにも興味を持ち、どんなことをするのか調べてもいます。猫の種類も、少し覚えられるようになりました。就労体験を通して、自分にできることや知りたいこと、知ったことが増えました」

 放課後等デイサービス以外で、娘に新たな経験させてあげるのは簡単なことではない。そう思ってきたからこそ、りなちゃんのお母さんは梅本さんの粋な計らいや娘の変化に嬉しさを感じています。

「私自身も動物の癒し効果が気になってアニマルセラピーを調べていたら、逆セラピーというものがあることを知りました。お世話を通して癒し、癒される関係のことだそうです。メリットがたくさんあることに驚き、今は猫を飼うことを前向きに検討してもいます」

 なお、事業者の灰谷さんは受け入れてもらった恩返しができるよう、今後はより強固な協力関係を築いていきたいと考えているようです。

 地域住民と交流しながら、梅本さんは自治会内での外猫トラブルに対処したり、包括センターなどで多頭飼育崩壊の予兆や予防を話したりするなど、命を守るための積極的な活動を続けていきます。

◆スポンサーの撤退によりクラウドファンディングに挑戦

 そんな「ねことカフェ」は現在、クラウドファンディングに挑戦中。

 実はオープン前から、撤去可能な造作物といわれていたものが柱であることが判明して図面修正を余儀なくされるなどのトラブルに見舞われてきました。

 今回は、オープン当初から支えてもらえていた事業者が事業上の都合によりスポンサーを撤退。店舗の持続が厳しくなったため、クラウドファンディングサービスREADYFORにて支援を募っています。

 「やっとお店の認知度も高まり、週末にはお子様連れのお客様で賑わうようになってきたところでした。子どもたちも楽しく過ごせて、これまで猫カフェへの入店が物理的に難しかった方や何らかの背景を抱えている方にとって新しい居場所となっていることを、さらに広めていきたいです」

 梅本さんの挑戦は、2024年4月10日(水)23時まで。地域にとって、なくてはならないお店になりたい。そして今後はより事業を拡大させ、さらに多くの命を守っていきたいと願う梅本さんの熱意に触れると、自分にできる猫助けについて考えたくなります。

<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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