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30歳俳優の怒りの演技に衝撃。“父親”光石研との掛け合いが挑戦的だと言えるワケ

女子SPA! / 2024年4月18日 15時46分

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『Re:リベンジ-欲望の果てに-』公式サイトより

 大病院の陰謀に週刊誌記者が挑む……。そんな物語で主人公を演じる赤楚衛二が、これまで以上に力強い。

 毎週木曜日よる10時から放送されている新ドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)では、全編映画のような奥行きの画面内、赤楚が際立ち、映える。

 イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、赤楚衛二史上最高に美しい場面や“怒”の一点集中”の演技を解説する。

◆透明を通した場面

 ガラスやアクリルのような透明な板を通して被写体を撮るとき、板面がちょっと汚れているほうが美しく写る。ピカピカに磨いてあるのではなく、手垢だとかキズがところどころ付着していると不思議と味わいがうまれるのだ。

 赤楚衛二主演の『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(以下、『リベンジ』)は、こうした撮影術のちょっとしたポイントを踏まえて見ると、第1話から結構ハッとする場面がある。

 天堂記念病院の御曹司でありながら、家業に嫌気が差して、一介の週刊誌記者になった天堂海斗(赤楚衛二)と、恋人で天堂記念病院に勤務する看護師・朝比奈陽月(芳根京子)との回想場面。

 ゲームセンターにやってきたふたりは、UFOキャッチャーを楽しむ。ぬいぐるみをゲットして、「くる」と連呼する海斗の無邪気な表情が透明なガラスを通して捉えられる。表面に若干キズがついて見えるガラスの先に写る赤楚の表情が被写体としてこれ以上ないくらいビビッドにフレーミングされる。

◆初登場が気になる存在

 特に注意していなければ見逃してしまうワンショットに過ぎない。でもあれは赤楚衛二史上最大の美しさのひとつだと思う。

 それがどこまでもさりげなく、慎ましいのも美点ポイントだ。ドラマ開始から15分ほどの場面だが、あれ、初登場の場面はどうだっけ。

 退勤間近のオフィス内。「お疲れっすぅ」と言ってフレームインしてデスクに座る。iPhoneに伸びる手元が写る。その手元からぬるっとカメラは上昇。赤楚の顔を捉える。テレビドラマの主人公の初登場としてはよくある演出だ。

『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ、2023年)では、後頭部アップからの振り向き。赤楚の代表作『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京、2020年)だってそう。坂道の奥から米粒サイズの赤楚が、自転車を漕いで画面手前にやってくる。

 いつ、どんな場所で、どんなふうに登場するのか。赤楚の全体像が画面に映る写るまでのワクワク感。こんなに初登場が気になる存在はいない。視聴者の期待が注がれる赤楚の手元から状況が徐々に明かされる『リベンジ』冒頭のツカミはバッチリだ。

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