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篠原涼子の“お笑いとの相性”が良い理由。番組で語った『ごっつええ感じ』への想いからわかること

女子SPA! / 2024年4月20日 15時45分

『ごっつええ感じ』に対して、「私はお笑いの世界に入るために芸能界に入ったのではなく歌がやりたくて」と語りつつ、「ハリセンのやり方だったりとか、つっこまれるのがステータス的な。そういうところから1つ1つ覚えていって」とも。

 お笑いに関して右も左もわからなかった篠原が、ダウンタウンからの洗礼によって、篠原ははからずもお笑いマナーを修得したというわけか。

 現在放送されているドラマ『イップス』で、W主演のバカリズムとの相当なデコボコ・コンビを活き活きと演じているのは、そもそも篠原とお笑いの相性が良かったからかもしれない。バカリズムとの掛け合いによって、コントっぽいドラマとして楽しめる。

◆設定に既視感があるワケ

 篠原が演じるのは、かつてはヒット小説を生み出していたが、現在は情報番組のコメンテーター仕事で忙しいミステリー作家・黒羽ミコ。長らく小説を書いていない。パソコン画面に向かってみても一文字も書けない。

 それまで得意だったことがいきなりできなくなるイップス状態なのだ。そんな彼女の小説に対して、SNSでアンチコメントするのが、こちらもかつては検挙率ナンバーワンだった刑事・森野徹(バカリズム)。サウナで起きた殺人事件現場でふたりは偶然居合わせる。

 ミコはこれを好機と捉え、小説執筆のために殺人事件の取材を始める。でもなんだか、ミステリー作家が特異なシチュエーションで再び創作意欲を駆り立てる設定には、既視感がある気が……。

◆『ウェディング・ハイ』タッグによる初共演

 2023年に放送された中村倫也主演ドラマ『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日)でも、鳴かず飛ばずのミステリー作家が、殺人事件に巻き込まれる様が描かれていた。あぁ、そうか。中村倫也、篠原涼子、バカリズム。この組み合わせといえば、『ウェディング・ハイ』(2022年)だ。

 同作で篠原が演じたのは、ウェディングプランナー。中村は新郎役。ドタバタ結婚式群像コメディの脚本を書いたのが、バカリズム。そんなつながりから、『イップス』では、あえて既視感のあるミステリー作家設定にしている。

『ウェデイング・ハイ』には出演はしていなかったバカリズムが、『イップス』では篠原とお手合わせ。お笑いドラマを楽しんで演じる篠原と変に笑わせようとしないのに、そこはかとなくおかしいバカリズム。いいじゃないか。『ウェデイング・ハイ』タッグによる初共演。面白くならないはずがない。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
音楽プロダクションで企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆している。ジャンルを問わない雑食性を活かして「BANGER!!!」他寄稿中。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu

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