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「おまえ、お荷物だって自覚ある?」部下を潰すパワハラ上司。家庭でも同じことを続けた“ヒサンな結末”<漫画>

女子SPA! / 2024年6月15日 8時47分

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モラハラ加害者の視点を描き大きな反響を呼んだコミック『99%離婚 モラハラ夫は変わるのか』。その続編『99%離婚 離婚した毒父は変われるか』(漫画:龍たまこ、原作:中川瑛/KADOKAWA刊)は、父親のモラハラ・DVが原因で絶縁した「父と娘」の物語です。

社内で“仏の鳥羽さん”と慕われながら、大手商社で管理職を務める男性・鳥羽。その過去の顔は、厳しすぎるハラスメント上司でした。家庭でもモラハラとDVを繰り返した結果、離婚しています。

その後、同世代の男性3人でルームシェアをする鳥羽と、「許せない毒父」のトラウマを抱え続ける娘・奈月。娘は父を許すのか? 娘もまた、毒親になってしまうのか? ハラスメントの連鎖は断ち切れるのか――? 仕事と家庭、家族のつながりについて考えさせられる話題作を、出張掲載。

さらに、3人の子どもを育てるマンガ家でシングルマザーの龍さんと、モラハラ・DV加害者のための変容支援コミュニティGADHAを主宰する原作者の中川さんに、本作について語ってもらいます(以下、KADOKAWAの寄稿)。

◆子どもを自分の分身のように扱っていないか

――娘・奈月が大人になっても苦しむさまを見て、親から子へのハラスメントは被害が甚大で抜け出すのに膨大な時間がかかるのだなと再認識しました。親から子へ、または大人から子どもへのハラスメントについて、ご意見をお聞きしたいです。

漫画・龍たまこさん(以下、龍):わたしは今42歳ですが、うちの父くらいの世代になると、「子どもの人権意識」というのは非常に希薄でした。子どもは、農村地帯においては労働力であり、親には絶対服従するものであり、1人の人間として扱われてはいなかったと思います。

今はそこまでではなくなったと思いますが、自分の子どもを自分の分身のように扱い、子どもを自分の思い通りにしようとしたり、自分が叶えられなかった夢を子どもに託したり、子どもと自分との間で自他境界ができていないパターンは多く見られると思います。

◆「自分は正しいことをしてる」と思っているときこそ危険

龍:すべての親が肝に銘じなければならないことは、親からどんな目に遭わされても、それでも子どもはそこからなかなか逃れられないということ。子どもには生活力が無いので、親に養ってもらわないと生きていくことができない。簡単に支配と服従の関係ができあがってしまうんです。

大人と子ども、男性と女性、上司と部下。その関係性において力のある方が何かを命令すれば、力の弱い者がそれを拒否するのは難しい。だからこそ、力のある側がいつも気をつけなければならないと思います。

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