小池都政8年間の“最大の問題点”。7つのゼロ未達成、謎の東京アラートよりも注目すべきは
女子SPA! / 2024年6月8日 8時46分
実は都知事選は前回も非常に候補者が多く、“選挙祭り”としては見どころがたくさんある選挙になりました。権限の大きさや執行する予算が非常に大きい東京都は、特殊な地方自治体です。都知事選は、人口の多さもそうですが首都機能、および企業の本社等も集中している場所で、23区、市町村、諸島部含めて幅の広い自治体のトップを争う選挙になるわけです。
そういった特色もあるため、注目度は大きい。注目されるということは、たとえここで落選したとしても、自身の政策だったり、政治スタンスを有権者にアピールする場として有効です。本来、選挙は民主主義における僕たちの代理人を選ぶための手段ですが、都知事選は国政選挙レベルの注目が集まり、たくさん報道もされます。当選した候補は、他候補の政策であっても都民のためになると思ったならば、自分が都政に関わる際に参考にしても良いと思います。その意味では選挙は政策の見本市ともいえます。
「当選を目標とせずに立候補するなんて」という正面からの物言いはさておき、立候補者が自身の政治スタンスを発表する場として使うならまだしも、単純に注目を浴びることで、X投稿のインプレッションを上げる、YouTubeの再生数を上げる、いいねの数を増やすといった、政治活動ではない意味で支持者を固めたいという目的にも、適してしまいます。このあたりをどう裁くかは、僕ら有権者にかかっていると思います。
「選挙はお祭り」「選挙ゲーム」といったいろいろな表現がありますが、主催者は僕たち有権者です。僕たちの代表を選ぶための場所なので、都知事選をさまざまな理由で利用する候補者の思惑に対しての審判を下すのは、われわれ有権者であるという意識を改めて強くしたいところです。
◆3密、ソーシャルディスタンス…小池都政のコロナ対策とは
こうした選挙の場合、注目候補というのが出てきます。現職の小池都知事はすでに2期・8年を務め、次に当選すると3期目になるわけですが、小池都政に関してはいろいろな評価があります。
これは日本に限らずですが、さまざまな地方自治体や、国家のトップは、2020年からコロナウイルスのパンデミックの対応に追われ、それによって本来目指していた政策とは異なることに労力を割いてしまった時期がしばらくあったことは共通しています。これは東京都も例外ではありません。ただ、コロナ禍は政治家の資質を問う局面でもあったと思います。
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