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小池都政8年間の“最大の問題点”。7つのゼロ未達成、謎の東京アラートよりも注目すべきは

女子SPA! / 2024年6月8日 8時46分

 東京都のコロナ対策はどうだったか。小池知事は全国に先駆けて積極的にコロナ対策を進め、時には国との対決姿勢も見せました。疫病の感染が拡大しているときにどういった対応したかという意味では、小池都知事は「3密」や「ソーシャルディスタンス」といったワードセンスでコロナ対策を打ち出していきました。「五つの小」もありました。小人数、小一時間、小声、小皿、小まめにマスク、換気、消毒と言う五つの習慣をコロナ対策として打ち出したのですが、小は小池の頭文字であり、小人数含め無理やり自分の名前にこじつけている印象が強いです。

 その実効性に関しては、僕は「20時」を境とした夜の街を控えろという政策の合理性にはかなり疑わしい。僕自身がミュージシャンでもあり、ライブハウスやクラブといった業種への締め付けのダメージは深刻であり、補償の問題もおきました。また、都民に警戒を促すため東京都庁やレインボーブリッジを赤くライトアップする「東京アラート」にどんな効果や意味があったのかにも、非常に疑問があります。

 ただ今回の都知事選を踏まえて言うならば、前回の都知事選がこうしたコロナ対策を行っている中で行われていたことを考える必要があると思います。結果として、小池都知事は366万1371票を獲得して当選しています。次点の宇都宮健児氏に280万票以上の大差をつけており、これはもう絶大な、そして圧倒的な選挙の強さだと思います。山本太郎さんだったり、後に日本維新の会から国会議員になる小野泰輔さんなどは、まったく及びませんでした。

◆前回は選挙活動をしなかった小池知事

 どんな選挙活動をして366万票を取ったのかというと、小池都知事は選挙活動をやらない選挙を展開したのです。各候補の討論会にも出席せず、オンラインのみで街頭演説も行わない。代わりに何をやったかというと、コロナ対策です。

「知事の仕事に注力することが現職の務めだ」というスタンスを取って、街頭に出るような選挙活動を行いませんでした。ただし、毎日の定例会見などでは常にメディアに対して、自分の政策や姿勢、名前、ビジュアルの露出を続けていたわけです。

 これは僕からしたら立派な選挙活動です。ただし、この選挙戦は現職のみが可能であり、そして他候補とは圧倒的に平等ではない選挙戦を展開していたとも言えます。記憶に残っているのは、小池都知事の声で流れる電車内などでのコロナ対策アナウンスの冒頭で「東京都知事の小池百合子でございます」と、自身の名前を言っていました。

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