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42歳で乳がんが発覚した私が「生かしてもらっているのに、消えたい」と思ったワケ

女子SPA! / 2024年7月1日 8時45分

 だったら中学受験させたほうがいいのではないかと調べると、中学受験をするなら4年生から始めるのが通常とのこと。なんでも中学受験の試験の内容は、小学校で教わる内容とまったく違うので、それ専門の塾に通わなければならないとのこと。

 そしてそのスタートは、3年生の2月からなのだそうです。当時息子は4年生の秋。ということは、もうスタート時期さえ逃していることに気づきました。けれど小5くらいから始める人もおり、そのあたりは個人差もあるということでした。

 私立中学は、学校により教育方針が違い、環境を選べるのが魅力。息子はのんびり屋でマイペース、からかわれやすいこともあり、小学校でもときどきトラブルがありました。中学生は特に、いじめや不登校などが増える時期。まだ先のこととはいえ正直心配でした。息子には手厚い環境で学生時代を楽しく過ごしてほしい……。

◆息子の進路の不安を夫に話すと…

 時間があるからこそ余計なことを考えてしまい、メンタルが絶不調なのに、今度は息子の心配をし始めてしまいました。けれど考え始めると止まりません。私立中学に入れるなら、もう急がなくちゃいけない。

 夫にそれを話すと、怒り出しました。「引っ越しでさえ唐突だったのに、今度は中学受験だなんて何を突然言い出すんだ!」と。もう次から次へと新しいことをするな!と。

 子どもの教育に関してはわたしがすべてやっていたのと、夫は私立中学への進学に関して反対ではなかったのでそれ以上は何も言いませんでしたが、ただ教育にはまったくの無関心。夫に細かく相談するわけにもいかず、ひとりで悩むしかありませんでした。

 自分でも、なんでまたこの時期に、息子の勉強のことに気づいてしまったのだろうと思いました。ですが、子どもの成長は止まりません。今からなら中学受験の準備もまだ間に合う。逆に今を逃すと取り返しのつかないことになってしまうのではないかと焦りを感じたのです。息子を連れていろいろな塾を見て回りましたが、昔から勉強が嫌いな息子、さらに新しい場所が苦手な息子は良い反応をしてくれません。

 しかも中学受験は親のサポートや家庭学習が不可欠。小さいころから何かを強制されるのが嫌いな息子は、家庭学習を促しても泣いて嫌がっている状態。これでは中学受験どころではありません。

◆「精神腫瘍科」でカウンセリングを受けることに

 もともとネガティブ思考の癖はありましたが、この時期はすべてを悲観的に捉えてしまい、中学受験ができなければ息子はまずいことになる! と考えて塾探しに奔走。無我夢中だったので塾の方もわたしの必死の形相にさぞかし驚かれただろうなと思います。

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