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「ママ友だから断りづらい…」公民館での“体験会”の正体は?保育園のママグループに忍び寄る怪しい影

女子SPA! / 2024年6月20日 15時45分

『お下がりは市販の柔軟剤が使われているから、子どもに着せると一気にアトピーが悪化する。だからアロマで手作り柔軟剤を作っている。子どもが興奮して寝てくれない? このアロマを使うと一発で静かになりますよ! 発熱時はこれを塗ると2日で熱が下がる!』 ……私には、共感しにくい話がたくさんでした」

パワフルな子どもらが、一発で静かになるアロマ。その話が本当なら、逆にコワいと思うのは筆者だけではないだろう。子どもの発熱は、何も塗らなくても2日経てば下がるケースが多そうだが。

◆アロマ原液は取扱注意!

この手のマルチ系アロマは「飲用」が問題視されるが、この会ではそれは行われなかった。しかし残念ながら、もうひとつ疑問視されている「原液直塗り」が登場した。

一般には、アロマオイルは刺激が強いため、希釈して使うのが必須とされているが、なぜかこのマルチ系アロマ会社のユーザー間では、原液を肌に塗る方法が横行している。

「みんなが当然のように手にとって塗るのでつられて私もやってしまったんですよね。オイルを直に触った指と、それを伸ばした左腕が翌日真っ赤に腫れてしまいました。

幸いうちの子は何かを肌に塗るのが大嫌いなので大人たちに近づいてきませんでしたが、興味を持った子はその場でいろいろ塗られていましたね。みんな、お肌大丈夫だったかな……」

◆違法性を避けるための定番手段

清美さんは、会場でもらったサンプルのオイルを筆者へ送ってくれた。ふたをあけると、積極的に嗅がずとも、濃厚な香りがあふれ出す。これを肌に直塗りとは恐ろしい……と実感できた。

販促のための根拠なき健康トークと、精油の危険な使用法。この集まりにおける問題点はそこだろう。

本来の目的を告げずに面会の約束をして勧誘行為を行えば「ブラインド勧誘」という違法行為になるが、この会はあくまで「アロマクラフト体験会」。その場で会員になる手つづきをしたり、商品を売るわけではない。

つまり、行政からは「問題なし」と判断されるラインなのだ。

「もし商品を買いたいなら、会員になるとリーズナブルに購入できるから、興味があったら別途声をかけてくださいね、くらいの説明でした。でもそれで終わるはずがありません。後日、別の集まりでママ友たちが続々と入会している現場を目撃しました」

その後子どもたちは小学校へ進み、現在も保育園グループのママ友たちとのおつき合いがつづいている。そのグループを中心に、周囲に会員が着実に増えているようだ、と清美さん。

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