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性被害にあっても言えなかった母が、子どもに伝えたい「NOを言う力」の付け方

女子SPA! / 2024年12月13日 8時46分

性被害にあっても言えなかった母が、子どもに伝えたい「NOを言う力」の付け方

『女の子に生まれたこと、後悔してほしくないから』。こんなドキッとするタイトルの書籍が刊行されました。著者は、イラストエッセイストでテレビやラジオでも活躍する犬山紙子さんです。

◆「性的同意」の大切さを子どものうちから教えたい

犬山さんは娘を育てている中で、自身が女性として感じてきた“痛み”を娘に体験させたくない!と思ったそうです。そのためにどうすればいいのか?を、研究者やアクティビストや当事者など10人と語り合ったのが同書です。

性被害、ルッキズム、仕事上の男女格差……様々なテーマが取り上げられている中で、今回は「性教育」、なかでも「性的同意」についての部分をご紹介します。

もちろん同意なく行為を無理じいする側が悪いのは当然ですが、嫌なときに「NOを言える」こともまた、人生に必須の能力。

犬山さんが、タレントのSHELLYさん、産婦人科専門医・稲葉可奈子さん、臨床心理士・みたらし加奈さんに話を聞きました(以下、同書より抜粋・再構成)。

◆少女時代、痴漢に遭っても我慢してしまった

犬山:「子ども時代に性教育をしっかり受けていたかった」と、私自身痛感しています。

私は中学1年生から電車通学で、例に漏れず痴漢に遭っていました。中学1年生は「ほんの子ども」です。それまでは親や周りの大人に子どもとして守られていたのに、そこから引っ張り出されて、無理やり性の対象、支配の対象にされてしまった。

あのとき、「自分の体は尊重されるべきもので、同意なしに触られていいものではないこと。そんなことがあれば、親や信頼できる大人に相談すること。被害に遭った人は何も悪くないこと。悲しいけれど、男女問わず子どもが性被害に遭うことはよくあること」と知っていたらと思うのです。

今、親になり、子どもが同じ思いをすることが本当に怖い。この先子どもが電車通学をすることがあると考えると、怖くて怖くてたまりません。でも、そのせいで子どもの自由がなくなることもおかしな話です。

いつでもそばにいて守り続けるわけにもいかないけれど、性被害からはどうしたって守りたい。万が一、遭ってしまったとしても、適切にケアしたい。子どもには、自分の心と体が尊く、そして他の人の心と体も尊いこと、それぞれの尊厳を守ることの大切さを知っていてほしい。

そのためには、どんなふうに性教育を始めて、どんなふうに教えてゆけばよいのでしょうか。

◆子どもへのハグだって「やめて」1回でやめる

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