1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

子どもの「死亡事故の恐怖」リアルに描いた漫画にゾゾッ…“生き延びる方法”まで描ききった作者の意図は<漫画>

女子SPA! / 2024年12月22日 8時47分

一方で、発生件数が少なくても、最近耳にする機会が増えた事故や、ショッキングな事故も取り上げています。みなさんに伝えたい情報、知ることで対策ができる情報を調べて発信するようにしています」

――いつ頃から、事故や事件の事例を調べていたのですか?

大塚「この漫画を描くために特別に事例を集めていたわけではなく、昔から事件や事故のニュースを収集する癖がありました。ナショナルジオグラフィックの番組で、自然災害などの危機に備えるライフハックを紹介する『プレッパーズ~世界滅亡に備える人々~』もよく観ていて、昔から『生き抜く方法』を取り扱った番組が好きだったんです」

◆「地球滅亡」に備える前に、まずは身近な事故への対策を

――漫画のためではなく、以前から情報を集めていたんですね。

大塚「ノストラダムスの予言で、1999年に地球が滅亡するという話がありましたよね。このテーマに関連して、地球が滅亡した後にどう自力で生き延びるかを考える番組も観ていました。けれど、ノストラダムスや世界滅亡の予言よりも、身近な危険の方が怖いと思ったんです。災害や交通事故の方が、巻き込まれる可能性が高いですよね。

だから地球規模ではなくて、もっと身近に起き得るシチュエーションを漫画にしたいと考えていました。僕は現在40代なのですが、20代後半くらいから約10年間、なんとなくこのテーマを描きたい気持ちがあったように思います」

――もともと、子ども向けの漫画を描かれていたんですか?

大塚「もともとは少年漫画で連載デビューしましたが、その後、青年漫画に移行して活動を続けました。青年漫画を描いている中でも、いつか子どもに向けて何か描きたいという気持ちはずっとありました。そんな気持ちでいる中で、先ほどお伝えしたような子どもが巻き込まれる痛ましい事故や事件を目にする機会が増えて、描こうという思いが強くなりました。子ども向けの作品を描きたいという気持ちと、子どもに伝えたいテーマが合致したタイミングでできた作品です」

◆漫画で「危険を疑似体験してもらう感覚」が大事

――『マンガでわかる! 死亡ピンチからの生還図鑑』は、自分がその事故に巻き込まれているかのような臨場感がありました。

大塚「漫画を読んで疑似体験してもらう感覚は、とても大事にしました。実際、危機に遭遇したときに一番危ないのは、想定外のことが起きてパニックになることなんです。だから、漫画の中で一度疑似体験をしてもらい、いざ危機に陥ったときに『漫画で見たやつだ』と思い出して回避策をイメージしてもらえればと思っています。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください