「性加害うやむやにして新作とか…」「絶対観ない」ヌード強要を告発された映画監督の“あってはならない対応”に批判殺到
女子SPA! / 2025年1月11日 8時45分
◆事実上「無視を決め込む」姿勢に
これらの疑惑についてまったく説明がなされていないようでは、『時には懺悔を』でも中島監督やプロデューサーによる、同じような望まない撮影の強要、厳しい演技指導という枠に収まらないパワハラが、俳優やスタッフに対して続けられているのではないか、という疑念を晴らすことはできない。
さらに、週刊文春の公式Xでは、「中島監督に質問状を送付すると、事務所が『中島監督の指示通り、御社からのメールは未読のまま破棄いたしました』とした」という投稿もあった。事実上、「無視を決め込む」という対応が監督側からなされてしまったのだ。
憶測でしかないが、『時には懺悔を』発表の「元旦」というタイミングも、「鎮火」を狙ったもののように思えてしまう。ニュースメディアの多くが休みであり、「発表時にSNSで炎上しても、時間が経てば騒ぎは収まのだから何も言わないのがいちばん良い」と送り手側が判断しているようにさえ見える。事実、現時点でこの問題を取り上げていているニュースメディアは、片手で数えるほどしかいない。
◆過去事例では
「何も言わない」ことが(送り手側の立場からすれば)うまくいってしまった例もある。中島監督作以外では、2022年の映画『さかなのこ』で共同脚本を手がけた前田司郎は、セクハラと性加害の告発をされていたが、その問題は解決することなく、公式からの声明は何もなされていないままであり、ニュースメディアが取り上げることもほとんどなかった。
一方で、新作の発表時に過去の問題に言及した例もある。『全員死刑』などで知られる小林勇貴監督は、2024年10月、“頂き女子りりちゃん”を題材にした短編映画『頂き女子』の製作の発表時に、2017年の映画『ヘドローバ』で成人男性の俳優が子役を殴打する過度な暴力演出があった問題について、「当時未成年の俳優に対して配慮に欠けた判断」があったとし、責任を感じたことから「撮影現場での事前の確認、透明なコミュニケーションを徹底するために、アメリカで映画制作者たちにインタビューを敢行し、そこで学んだ映画制作現場の安全管理や、チーム内の対話技術を日本の現場でも導入するよう日々励んでいます」と問題に向き合う姿勢を示していた。
また、過激な性暴力シーンを映した2024年の映画『先生の白い嘘』では、主演の奈緒からインティマシー・コーディネーターの起用を希望されたのにも関わらず、三木康一郎監督が「すごく考えた末に、入れない方法論を考えました。間に人を入れたくなかったんです」とインタビューで答えたことが大バッシングを浴び、公開初日舞台あいさつで三木監督は謝罪し、原作者の鳥飼茜からの手紙が読み上げられた。
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