シリコンバレー発「子ども向け学習アプリ」が日本で人気沸騰しているワケ。日本法人に話を聞くと
女子SPA! / 2025年1月21日 8時46分
ゲーム感覚で算数や英語を学べる学習アプリ「トドさんすう」「トド英語」。1問10秒程度の簡単なゲームで遊びながら学習を進められます。
アメリカのシリコンバレーに本社を置くEnuma, Inc.で開発されたこのアプリは、日本国内ではそれぞれ2015年、2021年にリリースされ、SNSを中心に口コミが広がっています。2024年4月からは東京都内の公立小学校で授業や宿題に導入されたケースも。
トドさんすうは20カ国以上のApp Store(子ども・教育カテゴリ)で1位を獲得し、全世界で1300万ダウンロード(日本は170万ダウンロード)、トド英語は130万ダウンロード(日本は24万ダウンロード)されています。
アプリの開発秘話や、海外の教育事情、おすすめの使い方は?「とにかく子どもたちが飽きずに楽しく、ひとりで学習できること」を重視して開発に取り組んでいるという日本法人のEnuma Japan合同会社・事業本部長の趙南薫(チョウ・ナンフン)さんに話を聞きました。
◆創業者夫婦が知的障害をもつ我が子のために開発
トドさんすう、トド英語は、「幼児でも直感的に操作することができる」「子どもが一人でやってくれるから助かる」という口コミが多く聞かれます。
トドさんすうには、指をうまく動かせない子どもが簡単に数字を入力できる「キーパッド」や、「左利きモード」などの機能も。なぜこのような細やかな配慮がされているのでしょうか。
「もともと障害のある子ども向けに開発されたアプリであるためです。開発者であり、共同創業者であるスイン・リー(Sooinn Lee)と、コンホ・リ(Gunho Lee)夫妻は、共にゲーム会社で働くエンジニアとデザイナーでした。アメリカに留学した際、夫妻の間に生まれた子どもに知的障害があり、適切な教材がないことに悩んだそうです。そんなとき、医師から『教育関係者が作る教材よりも、お二人のようなゲーム関係者が開発したほうがいい』とアドバイスを受けたことからアプリ開発を始めました」
SNSでは「知らないうちに足し算、引き算を理解していた」「いつのまにか英単語を読めるようになっていた」といった就学前の子どもを持つ親の投稿も見られます。
「障害のある子ども向けに設計された教材は視覚的・操作的に工夫されているため、幼い子どもたちにもわかりやすく使いやすいものになっています。そのため、知的障害のある子どもだけでなく、低年齢の子どもにも自然と受け入れられるアプリになっています」
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