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チャールズ国王とキャサリン妃の体調不良でヘンリー王子に復帰説、開放的すぎる「英国王室のいま」

週刊女性PRIME / 2024年3月3日 13時0分

ヘンリー王子とメーガン妃(インスタグラムより)

 アメリカンフットボールとは駆けつけるもの──最近、知ったことだ。きっかけはテイラー・スウィフトさんの来日。東京ドームでの公演を2月10日に終えてすぐにプライベートジェットに乗り、11日にはラスベガスの会場に到着したという。

 スウィフトさんはスーパーボウルに出場した恋人を応援したそうだ。そして、実はその3日前、英国のヘンリー王子も駆けつけていたのだ。

ヘンリー王子、まさかの復帰説

 がんの診断を受けた父、チャールズ国王(75)を見舞うために米国から英国へ。が、それは24時間ほどの「弾丸ツアー」。なぜ急ぐのかと思って調べたら、帰国の翌日に出席したのがラスベガスでのNFL表彰式だった。試合と表彰式の違いはあるけれど、とにかく2人とも駆けつけていた。

 最近の英国王室では、いろいろなことが起きている。

 始まりは1月17日、英国王室からの2つの発表。最初はキャサリン皇太子妃(42)についてで、16日に腹部の手術を受け、がん関連ではなく手術は成功し、回復のため3月31日の復活祭後まで公の場を離れる。そういう内容だった。それからほどなく、今度はチャールズ国王が前立腺肥大の「矯正治療」を受けるという発表だった。

 王族の病気が公表されることが珍しいうえに、2人同時という異例の事態。それから2週間余り、2月5日に発表されたのは「国王のがん」だった。前立腺肥大の治療を受けた際、懸念される所見が見つかり、検査をしたところがんの一種だと判明したという。

 病名は「前立腺がんではない」という説明だけだが、「国王は治療に前向きで、早く公務に完全復帰することを楽しみにしている」とも発表された。スナク首相が翌日、公共放送BBCラジオに「早期に発見された」と語り、これでひと区切り──ではなかった。国王の次男、ヘンリー王子が激しく動き出した。

 王籍を離脱して、今はロサンゼルスで暮らす王子。メーガン妃は抜きで1人でロスの空港から旅立ったのが、現地時間5日夕方。ロンドンの6日正午過ぎにヒースロー空港に到着。国王の自宅であるクラレンス・ハウスに直行した。そして翌7日午後には、再びヒースロー空港へ。ロスに戻ったのが7日で、翌日にNFLの表彰式に出席した。

 ヘンリー王子は、いつだって注目の的だ。ロンドンに滞在した24時間についても、「父との面会は30分でなく45分」とか、「6日に泊まったのは、王室所有の邸宅でなく『ラグジュアリーホテル』」などなど、メディアがいろいろと伝えている。

 そして、注目の的であり続けることが、彼(とメーガン妃)の存在意義なのだと教えてくれるのが、2月12日に立ち上げた2人の新しいウェブサイト「Sussex.com」だ。「サセックス」はヘンリー王子の称号「サセックス公爵」に由来する。

 2020年に王室を離脱した2人だが、その半年前に「サセックス・ロイヤル」を商標登録していた。が、エリザベス女王から使用を禁じられた。そんな経緯もあるのに、父と、兄の妻が病気で大変な時期に、称号を使ったサイトを立ち上げた。英国内の非難の声も報じられているが、そんなことでへこたれる王子ではない。

 2月16日、ヘンリー王子が王室復帰を希望しているという記事を英紙タイムズ(電子版)が報じた。《国王を支えるため、一時的に王室復帰を望んでいる》そうで、《ヘンリー王子は国王が体調を崩している間、王室の役割を担うと周囲に話している》という。記事には《国王も王子に会う機会を増やしたいと望んでいる》とあり、《和解が王室のためになるとの認識が高まっている》という関係者の言葉もあった。ヘンリー王子(とメーガン妃)は、なんと機を見るに敏なのだろう。

 イギリスの王室と日本の皇室は、いろいろな意味で似ていると思う。というのも1月6日、宮内庁が秋篠宮妃紀子さまの体調不良を発表したのだ。年末から「普段の食事がとれていない」こともわかり、紀子さまは宮中祭祀や公務の一部を欠席、10日には胃の内視鏡検査を受けたが異常は見つからなかったという。

 紀子さまの発表から2週間もたたず、英国で2人の発表があった。国王のこともありつつ、まずは「皇室、王室に嫁ぐとは、なんて大変なのだろう」と思った。

 紀子さまは、秋篠宮家バッシングの最前線に立たされている。大変なストレスに違いない。それに比べるとキャサリン妃はだいぶのびのびできている。勝手にそう思っていた。というのも、【prince and princess of wales】アカウントのインスタグラムがあるから。キャサリン妃は実にファッショナブルで、1500万ものフォロワーから「いいね」をたくさんつけられている。それなのに、手術とは。

 そしてもうひとつ思ったのが、両国とも早め早めと思える発表だったこと。特に日本の場合、従来よりすごく早い。雅子さまは皇太子妃時代の'03年12月、帯状疱疹で入院、長期療養に入った。病名が「適応障害」だと宮内庁が発表したのは、翌年7月だった。秋篠宮家の長女、眞子さんが「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と診断されていたことを宮内庁が発表したのは、小室圭さんとの結婚の日取りの発表の日で、結婚25日前だった。

 英国も同様らしく、『BBC NEWS JAPAN』は1月18日、2人の病の発表を伝える記事で、「今回の2件の発表は、王室の開放性が大きく増したと受け止められている」としていた。開放性? 原文を見てみたら、「openness」だった。そうだ、オープンだ、英国の王室も、日本の皇室も開かれることを求められている。

 と思ったところで、愛子さまだ。2月9日、来日したケニアのウィリアム・ルト大統領夫妻を招いての昼食会に出席した。体調不良の紀子さまに代わってのことだったという。

 愛子さまが外国賓客を接遇する行事に臨んだのは初めてで、隣に座ったケニアの閣僚にスワヒリ語で挨拶し、英語で言葉を交わしたと各メディアが報じていた。愛子さまのスワヒリ語&英語、すごく聞きたい! そう思って映像を見ても音声が入っていない。

 この点では英国が先をいっている。ウィリアム皇太子がキャサリン妃の手術以来、初めて公務に復帰したのは2月7日。トム・クルーズも出席したチャリティー募金のための晩餐会だった。「特にここ数日の温かなメッセージと支援に感謝する」の言葉で始まるスピーチを、そのままメディアが流している。

 日本の「開放性」、まだまだこれからだ。

取材・文/矢部万紀子(やべ・まきこ)●1961年、三重県生まれ。1983年、朝日新聞社入社。『AERA』編集長代理、書籍部長などを務め、2011年退社。シニア女性誌『ハルメク』編集長を経て2017年よりフリー。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』『雅子さまの笑顔 生きづらさを超えて』など

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