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「昔から男ウケだけ」広末涼子に足りないモノ、不倫を“芝居の肥やし”にする斉藤由貴との決定的な差

週刊女性PRIME / 2024年5月11日 21時0分

広末涼子

 広末涼子が都内で行われたイベントに登場した。昨年6月のW不倫騒動で活動を休止し、その翌月に2度目の離婚。今年2月の個人事務所設立を経て、約10か月ぶりの公の場だ。イベントのテーマがサステナブル(持続可能)なファッションということで、

「地球に優しく、人に優しく、自分に優しく、楽しんでエコ」

 と呼びかけたが、ネットなどでの反応は甘くない。《周りの人に優しくできなかったね》といったツッコミが続出した。

 さらに、写真誌サイトによる「もう応援したくない不倫女性タレント」調査では、唐田えりかや福原愛を抑え、堂々の1位。そちらには《いい年したおばさんの書いた手紙が生々しすぎて》と騒動を蒸し返すコメントも寄せられていた。

 その一方で、めげない心、ブレない行動に驚嘆する声も。だからこそ、14歳でのデビューから約30年、さまざまなことを乗り越え、第一線で活躍できているわけだ。

 とはいえ、今回のピンチは簡単ではない気もする。ここを乗り越えるには、いろいろと「不足」を感じてしまうからだ。例えば、仕事面について《CMのイメージしかない》という指摘を見かけた。実際には、フジテレビ系の月9やNHKの大河ドラマ、さらには映画の『秘密』『おくりびと』など、かなりの実績を持つが、人によってはブレイク時のアイドル的な印象が強いのだろう。

不倫を芸の肥やしにする斉藤由貴との違い

 それこそ、同じアイドル出身でも、スキャンダルを芝居の肥やしにしてきたような斉藤由貴などに比べると、女優的な「面白み」に欠けるのだ。そんな人が不倫によってますます「面白くない存在」と化したのだから、これは手痛い。

 そしてもうひとつ、プライベート面で不足しているのが「悲劇」だ。同性に支持され続ける女性芸能人には、大失恋だったり、家族の死だったり、そういう悲劇がつきものだったりする。松田聖子や中森明菜、宮沢りえ、安室奈美恵、後藤真希といったあたりがそうだ。もちろん、望んで得られるものではないし、特に広末はそれを望まないタイプだろう。何せ、高校時代には「二兎を追うものだけが二兎を得る」が信条で、

「そのころ、三兎とか四兎くらい追いかけていたので。仕事、夢、友達、恋愛。全部やっていいんじゃないかって」

 と、振り返っている。そういう欲張りな生き方はとかく嫉妬を買いがちで、反動のような悲劇でも起きないと世間は味方しない。

「人生最悪で、いつも高い所に行ってました」

 さらに「とてもプラス思考なので」と自己分析もしていて、こういう人はマイナスなところを見せたがらない傾向がある。最初の離婚をした時期については、

「人生最悪で、いつも高い所に行ってましたね。(略)よく生きていたと思います、私も。運動神経悪かったら、落ちているなとか」

 と、珍しくシリアスな回想もしているが、プラス思考のキャラが強すぎて、深刻に受け止めた人は少なかったのではないか。なお、冒頭のイベントについては《起用する企業、社長がファンとかかな》と皮肉る声や《昔から男ウケだけだった》と切り捨てる人も。ただ、早大の先輩でもある吉永小百合と違い、広末は大学同様「清純派」も中退してしまった印象だ。

 それにしても、不倫騒動の直前にはNHKの朝ドラ『らんまん』で主人公の優しい母親をはかなく演じ、その前年には哲学についてのエッセイを出版と、絶好調だった彼女。そんなときにこそ、人生の落とし穴が待っている。

宝泉薫(ほうせん・かおる)●アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。

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