真鶴町長リコール、住民投票へ 町選管に有権者4割近くの署名提出 名簿不正問題

町民2400人以上の署名簿を町選挙管理委員会の平井委員長に提出する住民団体＝15日、真鶴町町民センター

　真鶴町の選挙人名簿抄本を自らの町長選に不正利用した松本一彦町長のリコール（解職請求）を求め、住民団体は15日、請求に必要な全有権者6217人（1日現在）の3分の1を超える2426人分の署名簿を町選挙管理委員会に提出した。1カ月間で法定数（2073人）を大幅に上回る有権者の4割近くが署名し、住民投票の実施はほぼ確実な状況となった。

　「真鶴の未来をつくる会」が同日午前、署名簿232冊を町選管の平井義行委員長に提出した。平井委員長は「町民の大切な意見なので真摯に受け止め、厳粛に審査したい」と話した。

　団体側によると、5月10日から6月10日までの間、受任者157人が1人当たり15人以上の署名を集めた。町は20日以内に重複の有無など署名の有効性を審査しその後、縦覧が7日間行われ、異議申し立てがあれば14日以内に審査する。有効署名数が3分の1を超えれば、団体側が7月下旬に松本氏の解職を問う住民投票の実施を本請求する。

　町選管によると、本請求から60日以内に行われる住民投票は9月中に行われ、過半数の賛成で松本氏は失職する。住民投票から50日以内とされる町長選は11月中に実施される見込み。