「湘南レモネード」素材にこだわり優しい味わいに… 西湘地域のレモン活用し発売
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年4月21日 5時50分
小田原や湯河原のレモンを材料に、炭酸以外の添加物を使わないこだわり仕様の「湘南レモネード」が登場した。開発した栗本遼さん(39)=大磯町在住=は「商品を通じて生産者に興味を持ってもらい、ローカルな食をおいしく、楽しく味わうきっかけにしてほしい」と話している。
栗本さんは静岡県熱海市出身。中高時代は観光地である熱海の景気が振るわず、街の一部が「シャッター通り」になるなど寂しい風景を見てきた。その頃から地域活性化に興味を持つようになったという。
大学卒業後に有機食材宅配会社や食品メーカーなどに勤務。経験を生かして地域の活性化に貢献したいと、昨年春に熱海で食品企画会社を起業した。伊豆から湘南地域までの農家と連携し、農産加工品の開発に取り組んでいる。
湘南レモネードは、西湘地域で収穫量が増えているというレモンの活用方法を考えた際、まだあまり商品化されていないものとして思い付いた。使う砂糖は北海道産のテンサイ由来のもののみというこだわりで優しい味わいという。栗本さんは「(かんきつ類だけでなく)今後は荒れた竹林のタケノコを商品化するなど、農産加工で地域の力になりたい」と意欲を見せている。
炭酸入りが500円(税込み)、希釈タイプのシロップが800円(同)。大磯町内のセレクトショップや観光施設などで購入できる。
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