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銃の違法所持、暴力団以外が7割以上「シノギに困ったヤクザが流している」

TABLO / 2014年6月10日 15時0分

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 近年、一般人の銃による犯行が目立っている。2月19日、群馬県館林市で鈴木千尋さんが車内で射殺され、4月21日には、埼玉県草加市のパチンコ店に拳銃を持った男が現れ、同店関係者のカバンを奪うという事件が起きた。犯人は依然として逃走中で、犯行に使われた拳銃が本物だったかどうかは判明していない。

 全国の警察による近年の拳銃の押収量は、平成7年の1880丁をピークに減少傾向だが、 近年は暴力団以外が7割以上を占めるという逆転現象が起きている。なぜ、一般人の銃の違法所持が増えているのか。暴力団関係者は語る。

「一昔前は抗争事件などが多発し、各組織が自衛のためにかなりの数の銃器を保持していた。しかし、最近は山口組に力が集中。暴対法の影響もあり抗争事件が少なくなってきた。シノギに困った一部のヤクザが市場に流しているケースもある」

「本物の拳銃」の需要は暴力団関係者だけに収まらないという。たとえばガンマニアのなかには模造銃(モデルガン)には飽き足らず、殺傷能力を持った改造銃を製造するものもいる。韓国やフィリピンなどでも拳銃を実射できる射撃場で本物の迫力に魅了されてしまうものもいる。そんなガンマニアを暴力団が食い物にしている側面もあるようなのだ。

「カタギに流れるのは実戦に向かない拳銃ばかりだよ。たとえば現在は弾が入手しにくい昔ながらのトカレフ、マカレフ、コルトあたりだね」(前出・暴力団関係者)

 かつて裏社会では、一度使った拳銃は二度と使わないと言われていた。だが、それも景気が良かった過去の話で、現在は二束三文で売り渡される場合もあるという。それらを買うのはほとんどが外国人犯罪グループで、主に南米系が自衛のために買い求めるようだ。

 W杯開幕を控え、ブラジルの治安の悪さが喧伝されるが、日本でも闇で拳銃が流通しているとは恐ろしい話である。

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Written by 野本徹

Photo by Leo Hidalgo (@yompyz)

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