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コンバットレスリング日本選手権優勝者が「公然わいせつ」を犯したいために選んだ仕事とは

TABLO / 2018年9月16日 11時30分


 裁判所に来て傍聴する前に、被告人の名前を検索してみることがあります。ニュースで報道されている事件かどうか調べるためと、フェイスブックなどのSNSを利用していれば、そこから被告人の裁判では見せないような一面を知ることができるからです。

 公然わいせつの罪で起訴されていた西森善久(仮名、裁判当時31歳)の時も同じように彼の本名で検索してみました。すると出てきたのは『コンバットレスリング日本選手権で優勝』という経歴と、痴漢の常習犯として逮捕された、という数年前の記事でした。彼の本名の名字はかなり珍しいものなので、同姓同名ということはあまり考えられません。

 レスリング経験者による性犯罪、被害に遭ってしまった女性の恐怖心はさぞかし大きかったのではないかと思います。法廷で実際に彼の姿を見ると身長も高く、ガッチリした体格の男性でした。

 冒頭陳述で読み上げられた彼の前科は4犯でした。そのうちの3つが迷惑防止条例、痴漢をしたというもので、一度は服役も経験しています。

 今回、彼は2件の公然わいせつで起訴されていました。1件目は平成30年3月11日に渋谷の路上で、2件目は同年3月12日に参宮橋のマンション敷地内で性器を露出していました。

 1件目の犯行を目撃した女性は、
「住宅街を歩いていたらチラシのポスティングをしてる人を見ました。そのまま通りすぎましたが、しばらくして何か気配を感じて後ろを振り向いたらその人がズボンのチャックを下まで下ろして性器を露出させ、両手で性器を掴んで見せつけるように左右に振っていました」
 と供述しています。2件目の犯行を目撃した女性の供述もほぼ同じようなものでした。


露出をするための仕事


 彼がポスティングの仕事を始めたのが平成29年10月です。そして11月からは仕事中に女性を見つけて公然わいせつをするようになりました。露出をするために、街中を自由に歩けるポスティングの仕事に就いたようです。

「週に4~5日は露出をしてました。1日に5人くらいに見せてました。何回やったかは...数えきれないくらいやりました。証拠がなければ捕まらないと思って、防犯カメラがなさそうなところを選んでいました」

 公然わいせつを重ねる一方で、以前やっていたような痴漢行為はしなくなっていました。

「しないというか、出来なくなりました。服役経験で怖くなったんだと思います」

 今後は性犯罪を犯さないために精神科の病院に通うそうです。刑務所でも性犯罪防止プログラムが用意されていましたが、彼はその受講をしませんでした。また、出所後に一度は病院に行ったものの
「医者の自分の扱いに不快感がありました。頭のおかしい人物を見るような目で見られて傷つきました」
 という理由で通院はしませんでした。
 今度はちゃんと通う、と言っていました。病院に通う通わないは彼の問題ですが、再び被害者を生み出さないためにも出来ることは全てやってほしいものです。


 性犯罪はとても再犯率が高いというデータがあります。再犯を繰り返す彼らには、刑罰よりも治療が必要だという声もあります。
 来年度から法務省は性犯罪を犯して刑務所から満期出所した者に対して、その治療や認知行動療法にかかる費用を国費で負担することを決定しました。実際、病院で治療を受けた人たちの再犯率はとても低くなるようです。

 今まで性犯罪を繰り返す人たちの裁判はいくつも傍聴してきました。勧められても病院に行かない人、何回か通って止めてしまった人が多くいました。裁判で「病院に通う」と言う人はたくさんいますが、本当に通う人はそう多くない気がします。

 病的要因で性犯罪を繰り返す人たちもきちんと治療をすれば再犯を防げるのかもしれません。しかし自分の病気や罪にきちんと向かい合わず、治療を受けようともせずに性犯罪を繰り返す人たちも現実には多くいます。

 刑罰より治療。理解はできますがこの考え方には危ういものを感じてしまいます。(取材・文◎鈴木孔明)

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