V6岡田准一の大河ドラマ主演で見えてくるジャニーズのNHK戦略

東京ブレイキングニュース / 2013年12月19日 10時30分

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 ドラマの最高峰といえば、NHK大河ドラマである。日曜の20時から全国放送という環境は俳優としての頂点ともいえる。最近は視聴率でも注目度でも同じNHKの朝ドラに負けているイメージだが、本来は大河ドラマの主役ともなれば、俳優としてのステータスは確立されたようなものである。

 そして2014年のNHK大河ドラマは『軍師官兵衛』に決定。ジャニーズ事務所V6の岡田准一が本格的な時代劇に挑む。ジャニーズからは9年ぶりとなる大河ドラマ主演だ。NHKの大河も、ジャニーズ事務所もほぼ半世紀の歴史だが、ジャニーズ所属のタレントが大河ドラマの主役の座に着いたのは、岡田を入れて4人だ。

 まず筆頭は、少年隊の東山紀之が『琉球の風』(1993年)で初めての大河ドラマ主演を果たした。その後、10年以上もの期間が空いて、SMAPの香取慎吾が『新選組!』(2004年)で主演に就いた。この辺りのジャニーズは勢いがあって、さらに翌年の『義経』(2005年)でも滝沢秀明が主役に就いている。

 ちなみに各作品の平均視聴率は『琉球の風』17.3%、『新選組!』17.4%、『義経』19.4%というものだ。1年を通しての平均だが高いとは言えない数値だ。ちなみに東山の『琉球の風』は大河で唯一の6ヶ月間放送で5年後にもNHK総合で再放送されている。また『新選組!』で堺雅人(半沢直樹)は全国区に名を轟かせたと言える。

 では、なぜ、ジャニーズ事務所からこの4人がNHK大河ドラマの主演に抜擢されたのか。そこにジャニー喜多川さんの意向が反映されるのは間違いない。東山はジャニーさんの長年のお気に入りなので、事務所のトップとしても華を持たせたかったというのもある。東山はその知名度の割に代表作もなく、NHK大河ドラマは俳優としての格を上げるのに絶好の舞台だった。当時のSMAPは押しも押されぬ勢いで香取の近藤勇ははまり役だったこともある。また、前年は市川新之助という堅実路線の『武蔵MUSASHI! 』が放映され、平均視聴率16.7%と低迷していたこともあった。香取の持つ「華」に期待がかかった状況だったのだ。翌年の滝沢は、ジャニーズ内での人気筆頭で舞台での評価も上昇している時期だった。

 そこで2014年のV6岡田准一である。なぜ今、岡田なのか。岡田の属するV6は、ジャニーズ内のグループでもその活動がほとんどないことでも知られているが、各メンバーは個人活動でそれなりの活躍を見せている。とくに森田剛はNHK大河ドラマとも縁が深く、『八代将軍吉宗』(1995年)、『毛利元就』(1997年)、そして一昨年の『平清盛』(2012年)でも平時忠という重要な役どころを担い、俳優としての存在感を強くアピールしている。井ノ原快彦はいうに及ばず、NHKで朝の情報番組『朝イチ』(月~金:朝8時15分~9時45分)が絶好調だ。同時間帯では視聴率10%を超えることも多く、17年続いた裏番組で元ジャニーズ・シブがき隊の薬丸裕英が司会を務める『はなまるマーケット』(TBS系)を終了に追い込んでいる。

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