韓流BTSが選んだ芸術家、その作品が「無炭素移動手段」に [韓国記者コラム]
KOREA WAVE / 2024年4月12日 11時0分
【KOREA WAVE】アルゼンチン出身の建築家・作家トマス・サラセーノはかなり有名な芸術家だ。作業室に150匹を越えるクモを育ててインスタレーション作品に活用し「美術界スパイダーマン」というニックネームを得たほか、韓国のグループ「BTS(防弾少年団)」と「連結」をテーマにコラボして人気を集めた。
トマス・サラセーノは米航空宇宙局宇宙研究プログラムとマサチューセッツ工科大学などと共同してインスタレーションアートを展示したことがある。
その中で制作した作品「Aerocene」は特に気候変動と関係が深い。トマス・サラセーノが注目した「持続可能性」と「芸術と科学の交差」もよく表現されている。
Aeroceneは一種の熱気球だ。ただし、この飛行体を飛ばすための方法と目的は「優雅な環境運動」のようだ。
Aeroceneを飛ばすには太陽熱が利用される。太陽エネルギーで空気を加熱し、この空気を熱気球に満たす。トマス・サラセーノはこのような方式で浮かべたAeroceneを最大2.55kmほど移動させた。芸術作品が「無炭素移動手段」になったわけだ。
トマス・サラセーノは「無炭素エネルギーで国境を越えて人々を連結する」と明らかにした。Aeroceneパイロットのレティシア・マルケスは「飛行によって水と生命の大切な価値を再確認した」と明らかにした。
トマス・サラセーノはAeroceneを環境運動の領域に拡大した。24カ国55カ所でAeroceneを飛ばした。中にはビニール袋のような廃プラスチックをつなぎ合わせたものもある。「廃プラスチックという『悪名高い物質』が単に廃棄されることなく、洗浄・乾燥・管理をすることによって環境に対する感受性を高めるツールとして誕生した」という。
最近はアルゼンチンのリチウム鉱山開発過程での原住民の住居地破壊問題に声を上げている。トマス・サラセーノはこうした活動の功績により、昨年、ローマ教皇フランシスコの招請でバチカンを訪問し、環境正義について説明したこともある。
国際エネルギー機関によると、2022年時点で世界の交通部門の温室効果ガス排出量は8ギガトン程度だ。主な排出源は航空部門である。トマス・サラセーノのAeroceneは、各国や地域の気象状況や安全の問題で交通手段として採択されるのは難しいだろう。しかし、大量排出源である航空部門については、何らかの策を講じる必要があると警鐘を鳴らしている。【news1 ファン・ドクヒョン気候環境専門記者】
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
この記事に関連するニュース
-
韓国で開催「2024気候変動週間」イベント…企業・団体「カーボンニュートラル達成」誓う
KOREA WAVE / 2024年4月30日 12時0分
-
ローマ教皇、ベネチア訪問 オーバーツーリズムに言及
AFPBB News / 2024年4月29日 12時12分
-
ローマ教皇、観光過剰に警鐘 「水の都」ベネチアでミサ
共同通信 / 2024年4月29日 6時1分
-
ローマ教皇、ベネチア観光過剰に警鐘
共同通信 / 2024年4月29日 5時55分
-
6月のG7イタリアサミットにローマ教皇が参加
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月27日 8時13分
ランキング
-
1南米コロンビアがイスラエルと国交断絶へ、大統領が発表 パレスチナ自治区ガザへの攻撃「ジェノサイド」と非難
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月2日 16時58分
-
2広東省で高速道路が崩壊、48人死亡…落下した車から爆発音
読売新聞 / 2024年5月2日 20時26分
-
3日本経済低迷の理由、バイデン氏「外国人嫌いで移民望んでいないから」…移民受け入れの利点強調
読売新聞 / 2024年5月2日 17時54分
-
4米副大統領、フロリダ州の中絶禁止法巡りトランプ氏を非難
ロイター / 2024年5月2日 13時29分
-
5米コロンビア大に警察官が「突入」…デモ隊排除 全米で衝突拡大、逮捕者1000人超
日テレNEWS NNN / 2024年5月2日 6時34分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください