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「悪夢に苦しむ長い夜、さようなら」…AIが夢をコントロールする時代 [韓国記者コラム]

KOREA WAVE / 2024年4月14日 12時0分

「モフィアス-1」を活用して明晰夢を見る姿=プロフィチックホームページキャプチャー(c)news1

【KOREA WAVE】ギリシア・ローマ神話の中の「夢の神」モルペウスは、夢の中で人間の願いを満たしてくれる存在だ。他人の顔・声・習慣を自由自在に真似ることも、幸せな瞬間を再現することもできる。モルペウスを呼ぶことはできないが、人工知能技術を活用して自ら「夢」をコントロールできる時代が近づいている。

最近、米国のスタートアッププロフェティックは「モフェアス-1」という明晰夢誘導AIシステムを開発した。希望する「夢」の状況を書いてプロンプトを入力し、プロフェティックが開発したヘッドセットを着用すれば超音波を照射して明晰夢と連結する脳領域を刺激することができる。

従来の電気刺激を活用する硬頭蓋磁気刺激術や硬頭蓋直流刺激とは異なり、標的組織にのみ効果を発揮する。脳組織の損傷なしにレム睡眠を誘導し、明晰夢状態に陥るようにする。

自由自在に望む夢を作り出し、コントロールできるわけだ。

明晰夢の状態で、利用者は完全に自分の夢の主人になる。不眠症に苦しんでいた人なら、熟睡状況を作ることも、心的外傷後ストレス障害に苦しんでいた人なら、解決の糸口を見出すこともできる。

心理治療だけでなく、明晰夢の中でオープンワールドゲームを自ら創作することもできる。クリストファー・ノーランの映画「インセプション」のように夢と現実の境界を崩し、娯楽・ゲームなど創造的なアプローチが必要な人は代案を模索することができるわけだ。

プロフィティックだけがAIと脳を結合しようとするのではない。AIを人間の脳に移植し、身体的障害や病気を治そうとする試みが続いている。

スタンフォード大学とサンフランシスコ・カリフォルニア大学の研究員たちは脳活動を分析し、脳神経信号でテキストを作り出すAIシステムを開発した。人間が文章を声を出して読む時に活性化される脳領域と神経信号を分析し、AIに学習させた。麻痺のある患者たちもこのシステムを活用して脳とコンピュータをつなげば、デジタルヒューマンを通じて表情を作ったり、希望を直接伝達できるようになった。

ただしAIが人体と最も密接に接合される「オーガノイドインテリジェンス」(Organoid Intelligence・OI)には多大な注意が必要だ。人間の最も私的で内密な空間にAIがアプローチできるように許可することであるためだ。

プライバシーや人間と機械の結合に関する倫理的問題が解決されれば、誰でもAIを活用して自らの人生をコントロールできる道が開かれるようになるだろう。皆が自分だけのモルペウスを持つことができると見る理由だ。【news1 パク・ソウン記者】

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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