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韓国の若者世代が実感した「葉っぱ1枚の僅差で当落決定。私の1票こんなに大切」…政治に目覚めるか

KOREA WAVE / 2024年4月15日 18時0分

韓国総選挙の投票風景(c)news1

【KOREA WAVE】「夜中にちょっと目を覚ましたら、わずかな差で結果が覆されていました。もし投票をしなかったら、相手候補が勝っただろうと思うと本当にくらっとしました」

12日に会ったキムさん(26・女)は今回の韓国総選挙で野党「共に民主党」候補に1票を投じたという。「与党国民の力候補がリードしているのを見て眠っていたが、明け方に起きてみるとわずかな差で野党候補がリードしていた。投票しなかったらどうなっていただろうかという気がした」

◇「私の1票の価値が上がった感じ」

総選挙でわずか数百票の差で当落が逆転したケースが続出し、20~30代の有権者の間で「一票の大切さを悟った」という反応が少なくない。進歩と保守を問わず、これまで20~30代の有権者は「政治に無関心だ」という評価が出てきたのとは対照的な雰囲気だ。

専門家は、あちこちで薄氷を踏むような超接戦が繰り広げられた今回の選挙が、青年有権者の「政治効能感」を悟らせる契機として作用した可能性があると分析する。

政治効能感は、自分の行動が実際の政治に直接的な影響を及ぼしていると認識すること。政治効能が低いほど、自分が現実政治とかけ離れていると考える傾向を見せる。

今回の比例代表選挙で改革新党に投票したというイさん(33・男)は開票終盤に、思わず「あ!」という驚きの声が出たという。比例開票率が99%を超えた時、改革新党が比例代表1議席を追加したという結果が出たためだ。

イさんは「翌日午前9時ころに開票を見守ったが、その瞬間にちょうど比例代表議席が一つ増えた。ほんの僅かな差で勝ったという気がして、私の票の価値が上がった気分を初めて感じた」と話した。

◇「自分の票でいくらでも変わる」ことを経験した20~30代

今回の選挙で世論調査の結果が多少外れたのも青年たちの認識変化に一役買った。どうせ決まっているだろう、という認識が崩れたのだ。今回の総選挙で254選挙区のうち18の選挙区は、出口調査と実際の開票結果が食い違った。特に首都圏と激戦地などで逆転が多かった。

京畿道城南市盆唐(キョンギド・ソンナムシ・ブンダン)乙(ウル)区に住む大学生のシムさんは「世論調査と出口調査の両方とも、ある候補が勝つという予想だったので、当然そうなると思っていた。隠れた1票が集まれば、いくらでも結果を変えることができるということを実感した」と述べた。

盆唐乙区の出口調査では、民主党候補(51.7%)が「国民の力」候補(48.3%)に勝つと予測されたが、開票の結果、僅差の末に「国民の力」候補が当選した。

専門家は選挙過程に直接参加したという経験が青年たちの政治効能感にプラスの影響を及ぼしたと分析する。

新成長経済研究所のチェ・ビョンチョン所長は次のように指摘する。

「政治効能感は、自分が投票所に行ったら、実際にその候補が当選する確率だとか、現実政治が変わる時に感じられるもの。首都圏、忠清(チュンチョン)圏など比較的政治色が強くない地域を中心に青年たちの政治効能感が高まる側面がある。特に今回、釜山(プサン)・蔚山(ウルサン)・慶尚道(キョンサンド)で競合地域が拡大したのは、それだけ保守色が強かった地域主義が衰退したという意味だ。地域主義が薄まるにつれ青年たちの政治効能が高まる可能性もある」

大邱(テグ)カトリック大学政治外交学科のチャン・ウヨン教授は「今回の選挙でも超接戦構図ができたが、ここで票を行使したという経験自体が青年たちの政治的効能感を育てる結果になっただろう。どちらか一方に偏らない20~30代の特性上、今後両極化した政治地形で彼らの票が持つ価値が非常に高くなるだろう」と分析した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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