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マツダが商用車生産から撤退か 元祖1BOX「ボンゴ」自社開発諦め生産終了へ

くるまのニュース / 2019年5月28日 14時50分

マツダが商用車で唯一自社で生産をおこなっている「ボンゴ」。この元祖1BOXカーである「ボンゴ」が、マツダによる自社生産を終了するといわれています。現行型は1999年発売というロングセラーモデルですが、なぜ生産終了となってしまうのでしょうか。

■ロングセラー車「ボンゴ」次期モデルはOEM車か

 マツダは、商用車で唯一自社で生産している「ボンゴ」の生産終了を決めたようです。これを読んで多くの人が「まだ売っていたのか?」と思うことでしょう。

 なにしろ現行モデルのデビューは20年前の1999年6月。いや、正確に書くと1999年発売のモデルも、1983年に発売された3代目ボンゴの改良版です。ホイールベースなども同様で、36年前の基本設計なんだから凄いことです。

 ボンゴという車名も一時は、「ボンゴ型」などと一般名詞になるほどポピュラーな存在でした。数年前に警察の調書を見たら、1BOXカーでなく「ボンゴ型」と書かれていたのに驚いた記憶があります。

 そんな元祖1BOXカーも今後厳しくなる衝突基準をクリアしようとすれば、フルモデルチェンジしなければ対応出来なくなったということです。

 もちろん新規開発するという選択肢もあったでしょうが、マツダ単独だと販売台数的に厳しい。数年前までは、日産でもボンゴのOEM車を「バネット」として販売していたものの、現在は契約解消になっています。もはや打つ手無し、ということなんでしょう。

 先日おこなわれたキャンピングカーショーで、キャンピングカーのベース車両にボンゴを採用しているショップのスタッフと話をしても、「2年後にはボンゴの生産を中止するようです」というコメントがあちらこちらで聞かれました。

 もし「古きよき時代の1BOXカー」を考えているなら、最後のチャンスかもしれません。搭載されるエンジンはガソリンの1.8リッター。ボンゴなら4ナンバーサイズのボディや、5速MTのラインアップなど、いまや無くなりつつあるスペックやアイテムをもちます。

 4285mmという全長や、驚くほど小回りの効く最小回転半径4.3mも素晴らしいです。

 参考までに、筆者(国沢光宏)の義理の父親が24年落ちの「ボンゴトラック」に乗っています(正確には日産のOEMモデル)。そのクルマは、今でも大きなトラブルなく元気。耐久性に不安を持つといわれていた当時のマツダ車ながら、とってもタフで感心しきりです。

 ボンゴの最終モデルを買って20年乗り続けるなんて素敵かもしれません。いまなら値引きだって期待出来そうです。

 次期型のボンゴは、インドネシアで生産されているトヨタの「タウンエース」のOEMになる可能性が大です。現在販売されているマツダ「ボンゴブローニイバン」もトヨタ「ハイエース」のOEMモデルですから、同じトヨタのクルマから選ばれることは自然な流れでしょう。

 タウンエースなら安全基準をクリア出来るだけでなく、いまや希少になりつつある1BOXカーでもあるので後継モデルとして適格だと思います。

 現時点でマツダから公式な発表はないですが、規制強化のタイミングなどを考えたら生産終了も仕方のないことかもしれません。

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