注目の最新コンパクトSUV、メルセデス新型「GLA」に乗って気づいた進化とは

くるまのニュース / 2020年9月28日 19時10分

2020年6月に、2代目となって日本に上陸したメルセデス・ベンツのコンパクトSUV「GLA」。従来モデルと比較すると全長は15mm短く、全幅は30mm広がり、全高は105mm高くなった。東京から箱根までのドライブでわかった使い勝手と、その走りをレポートする。

■2020年6月に日本で登場した最新コンパクトSUV

 日本でも、コンパクトSUVが流行している。

 プレミアムモデルのフルラインナップを揃えるメルセデス・ベンツも、「GLA」と「GLB」という2車種のコンパクトSUVを用意している。2020年6月、2代目となる新型GLAとニューモデルのGLBは、2車種同時に日本に上陸した。

 新型GLAは、ヨーロッパではさまざまなエンジンバリエーションが存在するが、日本にまず導入されたのは1グレード。「GLA 200d 4MATIC」だ。

 GLAのベースになっているのは、セダンや5ドアハッチバックのボディバリエーションがある「Aクラス」だ。

 Aクラスはフロントに横置きエンジンを搭載するFWDが基本で、4MATICも用意されている。今回試乗したGLAもフルタイム4WDの4MATICである。

 エクステリアデザインは、SUVながらクーペのイメージで、スタイリッシュな印象である。ヘッドライトも薄くシャープな感じで、都会でも似合うSUVに仕上がっている。

 コンパクトSUVと呼ばれるGLAのスリーサイズは、全長4415mm×全幅1835mm×全高1620mmで、ホイールベースは2730mm。多くの立体駐車場には入らないが、昨今のハイトワゴンと呼ばれる軽自動車の全高が1700mmを超えることを考えれば、それほど背が高いというわけではない。乗り降りがしやすい、ちょうど良いシートの高さになっている。

 乗り込むと、ダッシュボードがAクラスのようなデザインになっていることに気づくだろう。カウル(ひさし)のないデザインのインストルメントパネルが横に広がっている。明るい日差しの中でもハッキリと見えるディスプレイはとても使いやすい。運転席前にはメーター、中央付近はナビ、その他にもさまざまなインフォメーションを表示できる。

 たくさん並んだエアコンの丸い吹き出し口は、ジェットエンジンのイメージだ。アンビエントライトの調整で、気分によりインテリア照明の色も変えられる。対話型インフォテイメントシステムMBUXを搭載するので、「ハイ!メルセデス」といえば、音声でエアコンの温度調整や目的地入力も可能だ。

メルセデス・ベンツ新型「GLA」のインパネメルセデス・ベンツ新型「GLA」のインパネ

 後席シートは前後に140mmのスライドと、7段階のリクライニング調整が可能だ。ラゲッジルーム側にスライドさせると、後席のレッグスペースはかなり余裕が生まれる。標準の状態で、先代GLAよりも116mm広くなっているという。

 子どもがいる家族で使う場合には、ISOFIXアンカーがある後席にチャイルドシートを装着し、前にスライドさせると前席の親と近くなり、子どもが安心してドライブができる。ヘッドクリアランスは先代より大きくなったから、チャイルドシートに座るのを手伝う作業もしやすい。

 ラゲッジルームは、後席シートバックを倒さなくてもゴルフバッグがふたつ入るくらい広い。これこそがSUVらしいところだ。カタログ値でいうと荷室容量は425リッターという。ファミリーでアウトレットやショッピングモールに買い物に行っても、帰りにたくさんの荷物を搭載することが可能だ。

■オフロード走行もこなせる都会派SUV

 エンジンは「200d」というネーミングのとおり、2リッター直列4気筒ターボチャージャー付きのディーゼルである。

 110kW(150ps)/3400-4400rpm、320Nm/1400-3200rpmのパワーとトルクを発揮する。国際規格のWLTCのモード燃費は16.5km/Lである。

「GLA 200d 4MATIC」のエンジンは「654型」2リッター直4ディーゼルターボ「GLA 200d 4MATIC」のエンジンは「654型」2リッター直4ディーゼルターボ

 エンジンをかけたときのアイドリング音は、ディーゼルらしく(?)ちょっと大きめだ。だがドイツでは、昔から停まったままの暖機運転をしないというのが正しい運転方法だから、すぐに走り出せば良いのでこれは問題ではない。

 走行中のノイズは気にならない。とくに高速道路では、100km/h巡航のときのエンジン回転数はたった1400rpmで遮音性も高いから、室内はとても静かな移動空間になっている。同乗者との会話を楽しんだり、音楽を楽しんだりできる。

 1400rpmという低回転から最大トルクの320Nmを発揮できるエンジンだから、1710kgの車重をものともせずに走る。

 ディーゼルエンジンの太いトルクは、日常使いでも走りやすい。

 レッドゾーンが始まるのは4600rpmだが、通常の運転ならばその半分の2000rpmから2500rpmくらいでシフトアップしていく。アクセルペダルを床まで踏み込むと、4500rpmの手前でシフトアップする。ちなみに100km/h巡航の際、8速での走行時は1400rpmだが、5速での走行のときは4200rpmだった。この回転数でもさほどやかましくは感じない。

 試乗車が履いていたタイヤは、235/55R18 100Wサイズのコンチネンタル「エココンタクト6 MO」だった。このタイヤのせいかGLAの特性なのか、乗り心地は硬めだった。きれいな舗装路は問題ないが、多少舗装面が荒れた道では硬い振動が室内に伝わってきた。

 4MATICの前後トルク配分は、ドライブモードによって変化する。「Comfort」と「ECO」は、前80:後20で安定性を重視した配分になっている。もちろん状況により前が滑った場合には後ろに多く駆動力を配分する。

 ドライブモードを「Sport」にすると、前70:後30になる。前の駆動力を減らしてハンドルの効きを良くすることと、強くアクセルを踏み込んで加速するケースでは後ろに荷重がかかるからトルク配分を増やしている。

 さらに「OFF ROAD」を選ぶと前50:後50になる。これは悪路でのトラクションを最大にするためだ。そのときにはABSもオフロード向けにセッティングが変わる。

 アーバンSUVかと思いきや、じつは本格的なオフロードを走ることも想定している。最低地上高も200mmと余裕があり、急なオフロードの下り坂を2km/hから18km/hの間で設定した一定の速度で下りることができるDSR(ダウンスピードレギュレーション)も装備されている。新型GLAはアウトドア派にも嬉しい、オールマイティなコンパクトSUVなのだ。

メルセデス・ベンツ新型「GLA 200d 4MATIC」の走りメルセデス・ベンツ新型「GLA 200d 4MATIC」の走り

Mercedes-Benz GLA200d 4MATIC

・車両本体価格(消費税込):502万円
・全長:4415mm
・全幅:1835mm
・全高:1620mm
・ホイールベース:2730mm
・車両重量:1710kg
・エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
・排気量:1949cc
・駆動方式:4MATIC(4WD)
・変速機:8速AT
・最高出力:150ps/3400-4400rpm
・最大トルク:320Nm/1400-3200rpm
・燃費(WLTC):16.5km/L
・ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
・タイヤサイズ:235/55R18

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