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再び「赤色」に染まる? コロナ禍で変化するレインボーブリッジ 再び7色に輝く日はいつなのか

くるまのニュース / 2021年1月7日 11時50分

2021年1月7日に菅総理は、翌8日から東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県に対して再びの「緊急事態宣言」を発令しました。そこで気になるのは、2020年6月に小池東京都知事による「東京アラート」によって赤く染まったレインボーブリッジの存在です。今回、7色のレインボーブリッジは再び赤く染まるのでしょうか。

■2020年6月「東京アラート」を受けてレインボーブリッジが赤色に

 2021年1月8日から、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県に対して、再びの「緊急事態宣言」が2月7日まで発令されました。

 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の発令はこれで2回目となりますが、前回の緊急事態宣言解除後の2020年6月には、小池東京都知事による「東京アラート」を受けて首都高速11号台場線にかかるレインボーブリッジと東京都庁が6月2日から11日まで初めて「赤いアラート色」に染まりました。

 前回の東京アラートの期間では、19時から20時までは主塔を医療従事者への感謝として青色に連続点灯し、20時から24時は警戒を表す赤いライトアップがおこなわれ、アラートが解除された11日23時には7色のレインボーカラーが点灯されました。

 レインボーブリッジ初の赤いライトアップということもあって、首都高速や東京アラートに関わるライトアップを担当する東京都総務局総合防災部には、「何時から何時まで赤色ですか?」「いつまで赤色ですか?」問い合わせが多くあったといいます。

 その一方で、近隣住民やレインボーブリッジを通過するドライバーなどからは「赤い色が刺激的過ぎる」「夜になると毎晩窓から赤い光が見えてストレス」などのネガティブな声も少なくなかったようです。

「警戒」を目的とする赤色ですから、不快に感じる人も多かったのは仕方ないでしょう。

 では、1都3県に対して緊急事態宣言が発令されることが決まった現在、レインボーブリッジは再び赤くなるのでしょうか。

 ライトアップを担当する東京都総合防災部は、「現在のところ、再びレインボーブリッジが赤くなることはありません」と説明しています。

 しかし、これ以上感染が拡大し、再度「東京アラート」が出されるようなことになれば赤いライトアップの可能性がないとはいえません。

 通常のライトアップ色から医療従事者への感謝を表す青になったり、東京アラート発令中は赤になったり、7色になったりと、コロナ感染状況に合わせて忙しくカラーを変えてきたレインボーブリッジですが、実はもうひとつ変わっていることがあります。

 それは、ライトアップがおこなわれている時間です。東京都からの依頼によって2020年11月28日よりレインボーブリッジのライトアップはそれまでの「24時まで」から「22時まで」に短縮しており、12月21日以降は、飲食店の営業時間短縮要請にあわせてさらに短く「20時まで」となっています。

 1月7日に再び出された緊急事態宣言では、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県の飲食店に対して営業時間を午後8時までにする要請がおこなわれていますが、レインボーブリッジは先取りをして時短点灯をおこっていたことになります。

 今回、現時点では赤いアラート色になることは無いといいますが、再びレインボーブリッジが24時まで7色に輝く日が早く来ることを願いたいものです。

■レインボーブリッジ、実は最初はレインボーカラーではなかった?

 2020年春以降、コロナ感染状況とともにライトアップの色を変えてきたレインボーブリッジですが、実は東京アラートが解除後は6月12日から6月19日(20時-24時)にレインボーカラーとして点灯されて、その次は12月1日までレインボーカラーになることはありませんでした。

 恒例の年末年始スペシャルライトアップはおこなわれることもなく、12月1日を最後にレインボーカラーのライトアップはおこなわれていません。

 ちなみに、12月1日に1日だけレインボーカラーになったのはどういう理由だったのでしょうか。

 首都高速広報課は、次のように説明しています。

「東京都からの依頼により、都立お台場海浜公園水域にオリンピックシンボルが再設置された同日に併せて18時10分から22時00分にライトアップを実施いたしました」

 この「オリンピックシンボル」(ファイブリングス)とは2020年1月にお台場海浜公園水域に設置されたもので、安全点検やメンテナンスを実施するため8月6日に制作した工場へ移動されていました。

 作業が終了したため12月1日に再設置がおこなわれ、それにあわせて12月1日にレインボーブリッジが18時10分から22時の間、7色に点灯されたというわけです。

平常時の7色に輝くレインボーブリッジ。早く7色に戻ることを祈るばかり。平常時の7色に輝くレインボーブリッジ。早く7色に戻ることを祈るばかり。

 7色のライトアップが美しいレインボーブリッジは1993年8月に開通しました。

 ライトアップを担当したのは、世界的照明デザイナーである石井幹子デザイン事務所です。

 同社は東京タワーや東京ゲートブリッジ、エッフェル塔など数多くのランドマークの照明デザインを手掛けてきました。

 レインボーブリッジのライトアップについて取材をするなかで、実は開通当初は「7色」ではなかったといいます。

 その理由について、石井幹子デザイン事務所は次のように説明してくれました。

「デザインを決めた当時、橋の名前は『東京港連絡橋』だけで愛称は決まっていませんでした。

 レインボーブリッジという愛称が発表されたのは、1992年11月で開通まで数か月というタイミングでした。

 レインボーブリッジという名前になることが事前に分かっていたら、もう少し違った照明デザインになっていたかもしれません。

 そこで、2000年のミレニアムのときと、その翌年21世紀の始まりには、レインボーカラーのライトアップデザインをまとって点灯されたのです」

※ ※ ※

「レインボーブリッジ=7色レインボーカラー」のイメージでしたが、実際には開通から7年後の2000年に初めて登場したのです。

 その後、2010年までは数年に1回から2回、2010年代半ば以降から2019年度までは年末年始を中心に期間限定でレインボーカラーのライトアップが実施されています。

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