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いまも昔も個性派ぞろい!? ちょっと古めの元祖「小型SUV」5選

くるまのニュース / 2021年2月1日 6時10分

現在の最新トレンドのひとつといえる「小型SUV」ですが、昔から存在していたジャンルでもあります。今回は、際立つ個性を持つ、小型SUVの元祖的モデルを紹介します。

■現在でも十分通用するチョイ古小型SUVに注目

 ここ最近、SUVのラインナップが充実し、すっかり主流になっています。とくに「コンパクトサイズ」と「クーペスタイル」がトレンドで、SUVというジャンルが成熟してきました。

 なかでも小型SUVは、これまでコンパクトカーの主流であったハッチバックに取って変わるほど勢いがあるジャンルです。

 しかし小型SUVは最近出てきたジャンルではなく、じつは少し前から存在していました。

 そこで今回は、際立つ個性を持った小型SUVの先駆け的モデルに注目し、ちょっと古めのモデルを5台ピックアップして紹介します。

●日産「ジューク」

 2010年のデビュー以来、コンパクトカーSUVとは思えない大胆なデザインを採用し人気を博した日産「ジューク」。

 まるでコンセプトカーのようなデザインが斬新で、Cピラーに埋め込まれたドアノブによって3ドアに見えるなど、こだわりのスタイリングが魅力的でした。

 ジュークは、日産とルノーが共同開発した「Bプラットフォーム」がベースで、アウトドア感とは無縁の洗練されたデザインを採用。

 全長4135mm×全幅1765mm×全高1565mmと全長こそコンパクトですが、ふくよかなワイドボディが新鮮でした。

 パワートレインは、メインに114馬力の1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、FFとCVTの組み合わせで17.2km/L(JC08モード)という良好な燃費を記録しています。

 またスポーティな走行が楽しめる190馬力の1.6リッター直列4気筒ターボエンジン搭載モデルも用意され、クロスオーバータイプの個性派SUVでした。

 2013年には、日産のレーシング部門「NISMO」が手がけたモデルが設定され、200馬力まで出力をアップ。

 さらに7速にクロスレシオ化されたMTモード付きCVTを搭載した、リトルモンスターとも呼べるグレードも用意されていました。

 2019年に国内での販売が終了しましたが、欧州ではフルモデルチェンジした2代目モデルが販売されています。

●ホンダ「HR-V」(初代)

「Small is Smart」をコンセプトに、若者に向けて新しいジャンルのコンパクトカーとして1998年に誕生したホンダ「HR-V」。

 スッキリしたコンパクトなボディと4WD車らしい車高を組みわせたコンセプトは、現在のクロスオーバーの走りともいえるものがあります。

 時代を先取りしたHR-Vは、全長3995mm×全幅1695mm×全高1590mmのボディに、105馬力の1.6リッター直列4気筒SOHCエンジン(FF)と、125馬力の1.6リッターVTECエンジン(4WD)というふたつのタイプを用意。

 SUVとしては全高がそれほど高くなく、コンパクトワゴンのようなスタイリングも特徴的で、「シティ・ムーバー」らしい使い勝手の良さが特徴になっています。

 搭載されるトランスミッションは、5速MTのほかに「HMM-S(ホンダマルチマチックS)」と呼ばれたCVTを採用し、変速ショックのないスムーズな走りを実現。

 現代のSUVのような頭上空間の広さこそありませんが、適度な車高の高さで視認性も良く、かつ見切りのいいボディで運転もしやすいのが魅力です。

 なお、デビュー当時は3ドアのみでしたが、1999年には利便性の高い5ドアモデルが追加されました。

 インテリアもSUVというよりは乗用車に近いものを感じさせつつ、ワンタッチ可倒式リアシートなどSUVとして使い勝手にも優れるなど、現在のホンダのコンパクトカーに通じる居住性の高さを20年以上も前に実現させていたのです。

 ミニバンの台頭などによって、2006年にHR-Vとしては生産が終了。現在の「ヴェゼル」がHR-Vの後継モデルに当たりますが、海外ではヴェゼルのではなくHR-Vの車名が使用されています。

●トヨタ「ラッシュ」

 トヨタには現在いくつものグループ企業がありますが、なかでもダイハツとの関係は深く、お互いの車種をOEM供給することでラインナップを充実させています。

 しかし数多くのOEM車がそうであったように、ベース車の出来がいいのにも関わらず思ったほど販売面で伸びなかった不遇のモデルが多いのも事実です。

「ラッシュ」も、なぜ不人気だったのか分からないほど、出来のいい小型SUVでした。

 もともとは、SUVの「楽しさ・走破性」とコンパクト2BOXの「気軽さ・使い勝手」、ワゴンの「嬉しさ・機能性」を融合させた新ジャンルのモデルで、2006年にダイハツ「ビーゴ」のOEM車として登場しました。

 全長3995mm×全幅1695mm×全高1705mmのコンパクトサイズにまとめられたボディは、タイヤを四隅に配置。軽量かつ剛性の高いビルトインラダーフレーム式モノコックボディを採用しています。

 搭載されるのは新開発された1.5リッター直列4気筒エンジンで109馬力を発揮し、このサイズでは珍しいFRと4WDがラインナップされていました。

 上級グレードにはリアスポイラーや16インチのタイヤ&ホイールを装備し、VSCまでオプションながら設定するなど、小型SUVとしてはかなり進化しているのも特徴です。

 スタイルもハイト系2BOXコンパクトカーを車高だけアップさせたかのようなクロスオーバースタイルで、現在でも新鮮な印象を与えてくれます。

■オフロード性能も折り紙付きの小型SUV

●スズキ「ジムニーシエラ」

 軽自動車界随一の本格派4×4として、熱狂的な人気を誇るスズキ「ジムニー」ですが、このジムニーの普通乗用車版が「ジムニーシエラ」です。

 2018年のジムニーのモデルチェンジとともに、ジムニーシエラも全面刷新されました。

 ラダーフレームを採用した本格派クロスカントリーモデルのジムニー/ジムニーシエラは、卓越した悪路走破性が特徴。

 プロユースから趣味で使う個人ユーザーまで幅広い人から支持を得ています。

スズキ「ジムニーシエラ」(2014年登場の特別仕様車)スズキ「ジムニーシエラ」(2014年登場の特別仕様車)

 最新のジムニーは現代のクルマに求められる安全装備なども充実しており、無骨なスタイルも新鮮に映ったことで大ヒットモデルとなっていますが、1998年から2018年まで生産された先代のジムニーシエラも個性的でした。

 軽規格のジムニーの基本性能はそのままに、オーバーフェンダーや205タイヤを装着し、88馬力の1.3リッターエンジンを搭載することで、高速巡航など日常での快適性を向上。

 全長3550mm×全幅1600mm×全高1705mmとオーバーフェンダーの分、全幅が拡張されてはいますが、室内長をはじめ車内の広さは軽のジムニーと同様の4人乗りです。

 トランスミッションは5速MTと4速ATが用意され、駆動方式は副変速機付きのパートタイム式4WDを採用。

 舗装路は前輪を駆動系から切り離して2WD(FR)で走行し、悪路などになれば4WDで道なき道を走り抜けることができます。

 ジムニーシエラであれば、いま流行のソロキャンプのお供として安心してアウトドアに出かけられそうです。

●三菱「パジェロジュニア」

 SUVと呼ばれる以前の「RV(レクリエーショナル・ヴィークル)」と呼ばれていた時代、三菱には「キング・オブ・クロカン」の異名を持つ「パジェロ」がありました。

 その人気は高く、1994年に誕生した軽自動車版の「パジェロミニ」や、パジェロミニをベースとしてエンジンの排気量や大型フェンダーなどで普通乗用車登録となったのが、1995年に誕生した「パジェロジュニア」です。

 パジェロミニと基本的なインテリアは共通で居住性なども同じですが、新開発の1.1リッター直列4気筒エンジン(80馬力)を搭載。

 さらにトレッドの拡張や大型フェンダー装着、タイヤの大径化などで全長3500mm×全幅1545mm×全高1660mmというボディサイズになり、パジェロミニと比べて全体的に余裕を持たせているのがポイントです。

 また当時のRVは現代でいうところのクロスカントリー車が主流で、このパジェロジュニアも時速80km以下であれば走行中でも2WD(FR)と4WDが切り替え可能な「イージーセレクト4WD」機構を搭載し、本格的なオフロード走行も可能にしています。

 さらにエンジンルームには防音材を追加し、安全面でもエアバッグやABSを標準装備化するなど細かい改良が加えられており、ボディだけではない装備の充実も図られています。

 ただ1.1リッターという微妙な排気量やATが軽と同じ3速ATだったこともあって割高な印象が拭えず、最終的には1998年まで生産されましたが、パジェロミニの影に隠れてしまった印象で、後継車の「パジェロイオ」にバトンタッチしました。

※ ※ ※

 現代の小型SUVも魅力的ですが、チョイ古SUVは際立つ個性を持っていました。

 モデルによっては20年近く経過したものもありますが、その分、中古で購入するには価格も安く済むので、はじめてのマイカーとして選択するものいいかもしれません。

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