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金運アップ間違いなしのゴールド・フェラーリは高値安定! 金色「308GTS」と「BB」の価格は?

くるまのニュース / 2021年2月28日 8時30分

フェラーリといえば、かつては「ロッソ・コルサ(赤)」のボディカラーが定番であったが、地味色フェラーリに注目が集まっている昨今。では、ゴールドのボディカラーのフェラーリは人気があるのだろうか。

■金運があがりそうなゴールドボディのフェラーリはいかが?

 RMサザビーズのパリ・オークションが、2021年2月21日におこなわれた。全体の売り上げは940万7600ユーロ(邦貨換算約11億7600万円)。電話やインターネットを通じて参加した入札者は世界32か国に及び、コロナ渦におけるオンライン・オークションとしてはまずは成功といえるだろう。

 参考までにトップ・セールスとなったのは、24万3750ユーロで(同3億1000万円)落札されたランボルギーニ「ミウラSV」で、すでにVAGUEでも詳しくレポートされているとおり、ミウラ人気はまだまだ健在なようだ。

 そしてこのパリ・オークションで、RMサザビーズが用意したもうひとつのイベントが「ゴールド・コレクション」である。これはボディカラーがオリジナルでゴールドの車両だけを集めたもので、出品車はここで紹介するフェラーリの1974年式「365 GT4 BB」と1979年式「308GTS」のほかに、ポルシェの1972年式「911S 2.4タルガ」と、1977年式「911ターボカレラ」、そして1973年式のジェンセン「インターセプター」の5台である。仮にその全車を落札したとすれば、ガレージは素晴らしい光景に包まれるに違いない。

●1979 フェラーリ「308GTS」

オロキアロメタリックのエクステリアカラーにペレベージュのインテリアで仕上げられたフェラーリ「308GTS」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby'sオロキアロメタリックのエクステリアカラーにペレベージュのインテリアで仕上げられたフェラーリ「308GTS」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 1975年に「ディーノ246」の市場を受け継ぐために誕生したのが、フェラーリ「308」である。レオナルド・フィオラバンティを当時のチーフスタイリストとしていたピニンファリーナから提案されたボディデザインは、そのディテールにディーノの雰囲気を残しつつも、さらに大型化され、フェラーリのカスタマーを一瞬で魅了するほど魅力的なものだった。

 出品された個体は「308GTS」で、ルーフの取り外しが可能となっている。取り外したルーフはシート後方に簡単に収納でき、オープンエアのドライブの楽しさをカスタマーに提供してくれた。

 この時代、フェラーリといえば、やはりレッドが定番のボディカラーで、ほとんどのカスタマーは迷わずにレッドを選択したようだ。オロキアロメタリック(ゴールド)のエクステリアカラーにペレベージュ(ベージュ)のインテリアで仕上げられたモデルは極めて希少だ。

 オークションに出品された個体がオリジナルの仕様であることは、2016年にフェラーリ・クラシケによって証明されている。

■「赤」以外のフェラーリが世界的に人気!

 もう1台の「365 GT4 BB」もまた、オリジナルでボディカラーがオロキアロメタリック、インテリアはシャンパンカラーがメインとなっている。こちらもエクステリアとのコンビネーションは抜群だ。

 参考までにRMサザビーズの調べによれば、367台が出荷された365 GT4 BBのなかで、オロキアロメタリックのボディカラーは、3台しか確認されていないという。

●1974 フェラーリ「365 GT4 BB」

ボディカラーはオロキアロメタリック、インテリアはシャンパンカラーがメインとなっているフェラーリ「365 GT4 BB」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby'sボディカラーはオロキアロメタリック、インテリアはシャンパンカラーがメインとなっているフェラーリ「365 GT4 BB」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 車両のコンディションは、いずれのモデルも十分に魅力的なものだ。308GTSはフェラーリ・クラシケで整備を受けており、365 GT4 BBは2021年の初めに、3万ユーロ(邦貨換算約380万円)以上の費用をかけて包括的なサービスを受けている。

 RMサザビーズの企画したゴールド・コレクションは、ボディカラーで落札車を選ぶという非常にユニークなオークションだった。

 人とは異なる雰囲気のフェラーリ、あるいは目立たないスーパーカーに乗りたいカスタマーには、とても魅力的なモデル達といってよいだろう。注目の落札価格は、308GTSが12万750ユーロ(邦貨換算約1550万円)、365 GT4 BBは30万8750ユーロ(邦貨換算約3960万円)と、比較的高値で落札された。

 参考までに、2020年7月に開催された「OPEN ROADS, NORTH AMERICA」に出品された、ボディカラーがレッドの1978年式308GTSの落札価格は、3万3000ドル(邦貨換算約350万円)。同じく2020年7月に開催された「OPEN ROADS, THE EUROPEAN SUMMER AUCTION」に出品されたボディカラーレッドの1974年式「365 GT4 BB」は26万9500ユーロ(邦貨換算約3450万円)であった。

 レッドのボディ色ではないフェラーリは、どうやら世界的に注目を集めているようだ。

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