絶版車 ホンダ「S660」の価値が爆上げ!? ガソリン車で最後のミッドシップは買いだ!
くるまのニュース / 2021年3月16日 10時10分
ホンダの軽2シーターオープンカー「S660」が2022年3月に生産終了します。最後の特別仕様車も発売されましたが、今後S660のようなコンセプトのクルマが登場することはなさそうなので、「今が買い」だといいます。
■2022年3月にS660が生産終了へ
ホンダの軽2シーターオープンカー「S660」が2022年3月で生産中止になるという。驚くべきはこれまでの総生産台数で、わずか3万2000台です。
御存知の通り、S660って専用設計。このクルマのためだけにプラットフォームを作ったのです。
一般的にプラットフォームまで開発すると、少なくとも600億円掛かるという。1台当たりにすれば開発/生産施設への投資だけで最低187万円ということになる。
これにエンジンの価格や部品の価格、生産に掛かる費用など上乗せしていくと、平均して1台230万円で売っても強烈な赤字ということ。ホンダにとっては厳しいモデルになってしまったといえるかもしれません。
S660の前身ともいえる「ビート」の総生産台数は、奇しくもS660とほぼ同じ3万4000台。やはりまったく売れ行きが伸びず、スズキ「カプチーノ」と共に生産終了になったことを思い出す。
余談になるけれど、S660の試乗会でホンダに「車幅を拡大して3気筒1リッターターボを積めば世界で売れるんじゃないか?」と聞いたけれど、「S660はビートとは完成度が違うから国内だけで十分売れると思う」という回答だった。
250万円で160馬力くらいの1リッターターボ仕様があったら私も間違いなく買っていた。というか世界規模で売れたに違いない。
そもそも私の身長(183cm)だとS660には座れない。なんとなれば頭が金属製のルーフバーに当たってしまうのです。
軽自動車ではなく、車幅を1700mmくらいに設定しておけば、もう少し天地方向に余裕を持たせられたと思う。
とにかく、S660は基本的なコンセプトからして無理が多かった。そういう意味では、電気自動車の「ホンダe」と共通項が多い。
■新車で買うなら今! 中古車も高騰必至!?
S660の生産終了は、前述のように1年後の2022年3月。S660を新車で買うのなら最後のチャンスです。
というか、もはやエンジンで走る2シーターミッドシップなど絶対に出てこないので、S660の将来的な値上がりは間違いないでしょう。
最後の特別仕様車「S660 モデューロX バージョンZ」
絶版車となると人気が出ることは間違いないため、通常仕様(203万1700円から232万1000円)の6速マニュアルを考えているなら迷うことなくどうぞ。
このタイプのクルマは100%マニュアル車のほうが価値が大きい。5年もすれば、そこから値下がりしなくなると思う。ビートと同じ相場展開です。
ビートと違う点を挙げるなら、29年後の2050年になったら、カーボンフリー燃料は残るもののガソリンの販売が終わってしまうことくらいかと。
ホンダファンなら315万円の特別仕様車「モデューロX バージョンZ」などいかがだろう。こちらはマニュアル車しかありません。
ちなみに、ビートの最終モデルもバージョンZだったことから、S660にも採用したという。
バージョンAが存在したワケでもないのに突如「Z」になるあたり、なかなか“珍”でよいと思う。いずれにしろアルファベットの最後だから、最後のバージョンという意味に他ならない。
そもそもコンプリートカーであるモデューロXは、量産段階で足回りなどのチューニングや専用パーツでカスタマイズしている。
モデューロX バージョンZと標準仕様との違いは、オリジナルのボディカラー「ソニックグレー・パール」や黒いアルミホイール、カーボン調のインテリアパーツなど。
ライトなドレスアップカーといったイメージで、コレクターズアイテムとして考えれば上等です。
私(国沢光宏)が強く望んできたワイドフェンダー+出力アップの5ナンバー登録車仕様は最後まで出てきませんでしたが、そんなクルマをモデューロXで作ったら面白かったと思います。
ノーマルの64馬力じゃ物足りない、というならロムチューンだけで10馬力くらいなら上がる。そこからマフラーなど交換することで80馬力くらい出るようになると思う。
このあたりで楽しんでいれば、毎日の足として十分使えるだろう。頭がルーフに当たるというなら、シート交換することで着座高を下げられる。
ということで、“エンジンで走る”最後のミッドシップ2シーターの軽自動車を買い、いろいろ手を加えながら乗るのは楽しいと思う。
新車だけでなくコンディションの良い中古車をプレミア上乗せ無しで買おうとすれば最後のチャンス。
軽自動車なら維持コストだって安いし、セカンドカーの購入を考えているならぜひS660をリストに挙げてみて欲しい。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「800万円!?」 超高級な「軽自動車」に驚きの声! 今も「新車」で買える“超高性能”な「斬新モデル」に世界も注目!
くるまのニュース / 2024年4月19日 21時10分
-
最高に楽しい! スズキの最新「軽トラ」が“遊びクルマ”に最適! 5速MT搭載の「スーパーキャリイ Xリミテッド」何がスゴい?
くるまのニュース / 2024年4月17日 8時40分
-
スズキ「FR 2人乗りオープン」登場! 5ナンバー&2013年式で320万円!? 「謎のカプチーノ」とは
くるまのニュース / 2024年4月13日 7時40分
-
ホンダの「コスパ最強SUV」が魅力的! 新型「WR-V」何がスゴい? 209万円からのインド製SUVの実力は?
くるまのニュース / 2024年4月8日 15時10分
-
【2024年】おすすめの国産マニュアル車11選|魅力や注意点も合わせて解説
MōTA / 2024年4月4日 11時0分
ランキング
-
1Z世代が選ぶ「ゴールデンウィークあるある」トップ10発表! - 「どこに行っても激混み」「結局家が落ち着く」「昼夜逆転」を抑えた1位は?
マイナビニュース / 2024年4月26日 16時27分
-
2「スマホから変な音する」奇妙な現象、7時間後に予期せぬ真相発覚 ネットずっこけ「そんなことある?笑」
よろず~ニュース / 2024年4月26日 18時20分
-
3【カルディ】見つけたら即ゲットして! 超人気商品「ウイスキープリン」は食べて驚く本格派スイーツ
オールアバウト / 2024年4月26日 20時35分
-
4ねんきん定期便の見込額に注意!年金から天引きされる4つのお金を知っておこう
オールアバウト / 2024年4月25日 21時20分
-
5成分足りない「正露丸」、30年以上前から虚偽の試験結果で出荷…富山のキョクトウに業務停止命令
読売新聞 / 2024年4月26日 23時24分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください