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本格クロカン車なのに2人乗りのモデルがある? ユニークな2シーター車3選

くるまのニュース / 2021年4月9日 16時10分

2人乗りのクルマというとスーパーカーに代表されるスポーツカーでは定番です。また、軽トラックなどの商用モデルでも一般的ではないでしょうか。ところが、そうしたモデルとはちょっと趣が異なる2シーター車も存在。そこで、ユニークな2シーターモデルを3車種ピックアップして紹介します。

■おもしろ2シーター車を振り返る

 とにかく速く走ることに特化して設計されたスーパーカーやスポーツカーでは、実用性を無視して2人乗りというのが定番です。

 さらに、乗員を多く乗せるよりも大量の荷物を運ぶために設計された軽トラックなどの商用車でも、2人乗りのモデルが珍しくありません。

 ところが、そうしたモデルとはちょっと趣が異なるアプローチで2シーター化されたモデルも存在。そこで、ユニークな2シーターモデルを3車種ピックアップして紹介します。

●日産「GT-R ピュアエディション For TRACK PACK」

シリーズでもスパルタンな仕様の「GT-R ピュアエディション For TRACK PACK」シリーズでもスパルタンな仕様の「GT-R ピュアエディション For TRACK PACK」

 日本が誇るスーパーカーの日産「GT-R」は4シーターの2ドアクーペで、それなりの容量のトランクを有することで、普段使いもこなせる実用性も兼ね備えています。

 しかし、GT-Rに実用性を求めず、純粋に走りを楽しみたいユーザーもいるのではないでしょうか。

 そんなリクエストに応えたのか、かつてGT-Rには「ピュアエディション」グレードにカスタマイズオプション「For TRACK PACK」が設定されました。

 このFor TRACK PACKとはサーキット走行を重視するユーザーのためのオプションメニューで、2012年モデルから選択可能となっており、強化されたサスペンション、前後ブレーキ冷却用エアガイド、レイズ製アルミ鍛造ホイール、カーボン製のエアダクト付きフロントスポイラー、専用フロントシートなどをセットで装着。

 さらに実用性は二の次とされ、軽量化のためにリアシートを撤去して2シーター化。リアシート部分はキルティングクロスのマットに代えられています。

 For TRACK PACKはすでに廃止されており、現在はサーキット走行を楽しむユーザー向けのグレードとして「GT-R Track edition engineered by NISMO」や、ハードにチューニングされた「GT-R NISMO」が設定されていますが、どちらも4シーターのままです。

 同様なモデルはかつて販売されたマツダ「RX-7 スピリットR タイプA」や、現在も販売中のポルシェ「911 GT3」などがあり、やはり走行性能を重視した結果、2シーター化されています。

●ルノー「クリオ ルノースポールV6」

もはやベーシックカーの面影がない「クリオ ルノースポールV6」もはやベーシックカーの面影がない「クリオ ルノースポールV6」

 ルノーは1990年にベーシックモデル「5(サンク)」の後継車として、新時代のFFコンパクトカー「クリオ」を発売しました。

 日本では登録商標の関係から「ルーテシア」の車名で正規輸入され、現行モデルは2020年秋から販売された5代目です。

 クリオはルノーのライナップで主力となるモデルとして開発されましたが、これまでも「R.S.(ルノースポール)」に代表される高性能グレードが設定されています。

 そして2001年には2代目クリオをベースに、リアミッドシップに230馬力を発揮する3リッターV型6気筒自然吸気エンジンを搭載した「クリオ ルノースポールV6」が登場しました。

 クリオ ルノースポールV6は、もともとワンメイクレース用に開発されたモデルですが、公道を走るための装備を追加されたピュアスポーツカーとしてデビュー。

 フロントエンジンのFF車であるクリオに対して、クリオ ルノースポールV6はキャビンの後半部分がエンジンルームとなっており、必然的に2シーター化されています。

 外観はクリオのシルエットを残しつつも中身は完全に別物で、大きく張り出した前後フェンダーによって迫力あるフォルムとなっており、もはやベーシックモデルの面影はありません。

 トランスミッションは6速MTのみで、0-100km/h加速は6.4秒、最高速度は237km/hというハイパフォーマンスを誇りました。

 2003年にはクリオのマイナーチェンジとともにフロントフェイスを一新したフェイズ2が登場。日本にも「ルーテシア ルノースポールV6」として正規輸入され、当時の新車価格は588万円(消費税5%込)でした。

■ランクルプラドをベースにした2シーター車とは?

●トヨタ「ランドクルーザー コマーシャル」

一見すると商用モデルとは思えないところが好感触の「ランドクルーザー コマーシャル」一見すると商用モデルとは思えないところが好感触の「ランドクルーザー コマーシャル」

 日本で販売されているトヨタのラインナップのなかで、クロカン車といえば「ランドクルーザー」と「ランドクルーザープラド」があります。

 どちらもグローバルで販売されており、悪路走破性の高さから世界中で絶大な信頼を獲得しています。

 なかでもイギリス市場では、ランドクルーザープラドの派生車としてユニークなモデルを展開。それが「ランドクルーザー コマーシャル」です。

 ランドクルーザー コマーシャルは「コマーシャル」の名のとおり、ランドクルーザープラド(欧州では「ランドクルーザー」)をベースにした商用モデルです。

 ボディタイプは5ドア(ロングホイールベース)と3ドアボディ(ショートホイールベース)をラインナップし、どちらも2シーター化されており、後席部分を含めて後部はすべて荷室となっています。

 また、ハロゲンヘッドライト、スチールホイール、マニュアルエアコンなど装備を簡素化してコストダウンを図り、リアサイドウインドウはガラスではなくプレートがはめ込まれています。

 搭載されるエンジンは2.8リッター直列4気筒ディーゼルで、トランスミッションは5速MTのみです。

 ランドクルーザー コマーシャルのような商用モデルはイギリスや欧州において税法上で優遇されるため、ほかにもランドローバーや三菱、スズキなども販売しています。

※ ※ ※

 かつて日本でも、ランドクルーザー コマーシャルと同様に2シーター化された商用車が存在しました。

 たとえばホンダ初代「シティ プロT」やスズキ「アルト」など、2人乗りのモデルがあり、荷物の運搬に特化していましたがもうひとつ理由があり、税金が優遇されていたのです。

 当時、クルマにはメーカーからの出荷時に物品税が課せられていましたが、2シーターの商用モデルは非課税となって、販売価格が安くできました。

 ある意味裏技的なもので、実際にアルトは物品税回避の目的で2シーター車を追加した経緯があります。

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