【2024年】トヨタ 新型ランドクルーザー250の価格は520万円から! グレード別の価格などを徹底解説
MōTA / 2024年4月18日 13時30分
2024年4月18日(木)、トヨタ 新型ランドクルーザー250が発売されました。 当記事では、ランドクルーザーシリーズについてや、新型ランドクルーザー250のボディサイズ、外観、内装、パワートレイン、グレード展開、価格、燃費などをご紹介。 ランドクルーザー300やランドクルーザープラドとの比較をしながら、カーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが解説します。
ランドクルーザーとは?
いま販売されているSUVのほとんどが、前輪駆動をベースにした乗用車と同じプラットフォームが使われています。
ところがランドクルーザーシリーズは、ラダー(梯状)フレームと後輪駆動をベースにした4WDを備える、本格的な悪路向けのSUVです。
初代ランドクルーザーは「トヨタ ジープ」の車名で1951年に発売され、「ジープ」の名称がウイリス・オーバーランド社の商標に抵触することから、1954年に「ランドクルーザー」へ改称されました。長い歴史を持つことで知られる初代クラウンの発売が1955年なので、ランドクルーザーは、トヨタでは最も長い伝統に支えられた車種です。
現行ランドクルーザーは中東諸国から輸出を開始しており、それ以来170の国と地域で販売されています。累計生産台数は1130万台とされ、これは東京都の人口に相当する数です。
ランドクルーザーには複数の車種があり、日本ではランドクルーザー300やランドクルーザープラド(150系)、2023年11月に発売が開始された新型ランドクルーザー70があります。そして今回「ランドクルーザー250」という車名で新型モデルが発売されました。
新型ランドクルーザー250はどんなモデル?
まずは新型ランドクルーザー250の性格ですが、「原点回帰」を狙っています。従来型はフルモデルチェンジを行う度に上質感を強めており、悪路向けのSUVというよりは高級志向の乗用車でした。
そこで新型ランドクルーザー250は、ランドクルーザープラドの立ち位置を引き継ぎながら、新型車としてコンセプトを刷新します。
新型ランドクルーザー250の基本的な性格は、従来のランドクルーザープラドと同様、後輪駆動をベースにした4WDを搭載する悪路向けのSUVです。
新型ランドクルーザー250のボディサイズ
新型ランドクルーザー250のボディサイズは、全長は4925mm、全幅は1940~1980mm、全高は1925~1935mm、ホイールベースは2850mmです。ランドクルーザープラドと比べると全長+100mm、全幅+55~95mm、全高+85~90mm、ホイールベース+60mmとなりました。
新型ランドクルーザー250のホイールベースは、ボディがさらに大きい新型ランドクルーザー300と同じです。
全長も新型ランドクルーザー300 VXグレードと比べると、新型ランドクルーザー250のほうが25mm短い程度です。全幅の1980mmも新型ランドクルーザー250と300は同じ数値になります。
新型ランドクルーザー300は、150系のランドクルーザープラドに比べて明らかに大きかったわけですが、新型ランドクルーザー250では新型ランドクルーザー300と並列の関係に近付きました。
車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
---|---|---|---|---|
250 | 4,925 |
1,940~1,980 |
1,925~1,935 |
2,850 |
プラド | 4,825 |
1,885 |
1,835〜1,850 |
2,790 |
300 | 4,950〜4,985 |
1,980〜1,990 |
1,925 |
2,850 |
車種名はランドクルーザーを省略
寸法はすべてmm
新型ランドクルーザー250の外観(エクステリア)
新型ランドクルーザー250のボディタイプは大きく分けて2種類用意され、ヘッドライトの形状は、角型と丸型があります。ちなみに丸型ヘッドライトのフロントマスクは、販売を再開したランドクルーザー70に似ていますが、クルマ造りは異なります。このあたりは少々ややこしいです。
新型ランドクルーザー250の内装(インテリア)
新型ランドクルーザー250の内装は、基本的には新型ランドクルーザー300と同じです。新型ランドクルーザー250は、ベーシックなタイプでインパネなどはシンプルですが、メーターやスイッチ類の基本的な配置は変わりません。
シートの配置なども基本的に共通です。3列シートも用意されます。
ランドクルーザープラド(150系)から乗り換える時に注意したいことは、新型ランドクルーザー300と同じように、2列目のスライド機能が省かれたことです。ランドクルーザープラド(150系)は、2列目にスライド機能が装着され、3列目を使う時は、2列目を前寄りにスライドさせて3列目の足元空間を広げることが可能でした。
しかし新型ランドクルーザー250では、この機能が廃止され、多人数で乗車する時の使い勝手は少し低下しています。
新型ランドクルーザー250のパワートレイン
新型ランドクルーザー250の日本仕様で用意されるエンジンは、ランドクルーザープラド(150系)と基本的には同じで、直列4気筒2.8Lディーゼルターボと、2.7Lガソリンの2種類です。
ガソリンは6速ATですが、ディーゼルは8速ATに進化します。
エンジン | 排気量 | ミッション | 最高出力 | 最大トルク |
---|---|---|---|---|
ディーゼル | 2.8L |
8AT |
204馬力 |
500N・m |
ガソリン | 2.7L |
6AT |
163馬力 |
246N・m |
上級モデルとなる新型ランドクルーザー300が搭載するエンジンは、V型6気筒3.5Lガソリンツインターボと3.3Lディーゼルターボなので、新型ランドクルーザー250のエンジンは新型ランドクルーザー300より排気量が小さいです。
このほか、海外向けとして新型ランドクルーザー250のエンジンタイプには、直列4気筒2.4Lガソリンターボ、このハイブリッド仕様、2.8Lディーゼルターボの48Vマイルドハイブリッド仕様があります。
新型ランドクルーザー250の悪路走破性
新型ランドクルーザー250はランドクルーザープラド(150系)と同じく、ラダーフレームにボディやエンジン、サスペンションなどが架装されていますが、フレームは刷新されて剛性を1.5倍に高めました。スポット溶接箇所、構造用接着剤の使用も増やして剛性アップが図られています。新型ランドクルーザー250の4WDには「オート」と未舗装路で使う「ダート」、泥道の「マッド」、抵抗の大きな砂地向け「サンド」、岩場を走る時に使う「ロック」、深雪路に適した「ディープスノー」と切り替えられる機能も備わり、エンジン、4WDシステム、ブレーキなどをとシチュエーションごとに最適に制御して悪路走破力を向上させます。
新型ランドクルーザー250のグレード展開
新型ランドクルーザー250のグレードは全3種類。最上級の「ZX」、上級の「VX」、標準の「GX」です。
グレード | 特徴 |
---|---|
ZX | オフローダーらしさを追求した最上位モデル |
VX | オン・オフロードで活躍するミドルモデル |
GX | 機能と装備を選び抜いたエントリーモデル |
特別仕様車「First Edition(ファーストエディション)」とは?
原点回帰をテーマにした限定8,000台
新型ランドクルーザー250の誕生を記念し、特別仕様車「ZX“First Edition”」と「VX“First Edition”」が発売されました。両モデルをあわせて限定8,000台の販売です。
特別仕様車 ZX“First Edition”
ZX“First Edition”は、ランドクルーザーの原点であるオフロード性能を強調した特別仕様車です。 ZXグレード(2.8Lディーゼル)をベースに、丸目型Bi-Beam LEDヘッドランプやマットブラック塗装のアルミホイール、18インチオフロードタイヤなどを特別装備。特別仕様車 VX“First Edition”
VX“First Edition”は、2.8Lディーゼルエンジン、2.7Lガソリンエンジンを搭載する2タイプのVXグレードをベースに、専用外板色サンドや内装色ダークチェスナットを特別採用。先進機能を付与したトヨタセーフティセンスとトヨタチームメイトを標準装備し、安全・安心装備をさらに充実させています。
両モデル共通:特別感を強調した内装
両モデル共通で、本革シート表皮(専用加飾付)、合成皮革巻きドアトリムオーナメント(“FIRST EDITION”ロゴ入り)、インストルメントパネル加飾(専用ザイル調チタニウムフィルム+メッキ付)などを特別装備し、高級感が演出されています。新型ランドクルーザー250の価格
新型ランドクルーザー250ではシャシーが新型ランドクルーザー300と同じGA-Fと呼ばれるタイプに刷新され、ボディも拡大するため、ランドクルーザープラド(150系)に比べて価格は高まっています。台数限定で、豪華な装備が追加されているファーストエディションと、通常モデルで価格は異なります。
通常モデルの価格
新型ランドクルーザー250の通常モデルの価格は520万円~735万円です。
グレード別の価格は以下の通りです。
グレード | エンジン | 価格 |
---|---|---|
ZX | ディーゼル |
735万円 |
VX | ディーゼル |
630万円 |
VX | ガソリン |
545万円 |
GX | ディーゼル |
520万円 |
First Editionの価格
新型ランドクルーザー250のFirst Editionの価格は590万円~785万円です。
グレード別の価格は以下の通りです。
グレード | エンジン | 価格 |
---|---|---|
ZX | ディーゼル |
785万円 |
VX | ディーゼル |
700万円 |
VX | ガソリン |
590万円 |
新型ランドクルーザー250の燃費
グレード | エンジン | 燃費(WLTCモード) |
---|---|---|
ZX | ディーゼル |
11.0km/L |
VX | ディーゼル |
11.0km/L |
VX | ガソリン |
7.5km/L |
GX | ディーゼル |
11.0km/L |
新型ランドクルーザー250のおすすめはディーゼルエンジンモデル
2.7Lのガソリンエンジンは実用回転域の駆動力が物足りないので、ディーゼルターボを推奨します。ディーゼルターボの最高出力は204馬力、最大トルクは500N・mと強力です。
ディーゼルターボの価格は、ガソリンエンジンに比べて85万円ほど高いですが、それでも新型ランドクルーザー300のディーゼルターボは、ZXグレードが760万円で、GRスポーツグレードは800万円なので、新型ランドクルーザー300と比べれば新型ランドクルーザー250は購入しやすい価格でしょう。
【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:MOTA編集部】
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