1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

日産新型「オーラ」は速くて静かでお買い得! 話題の「BOSEサウンドシステム」がちょっと惜しい!?

くるまのニュース / 2021年9月21日 17時10分

日産「ノート」の上級モデルとして登場した新型「オーラ」。実際に試乗して、走りや話題の「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」をチェックしてみました。

■新型オーラが好調! 一体どんなクルマ?

 日産のコンパクトカー「ノート」の上級モデルとして2021年8月17日に発売された新型「ノートオーラ」(以下オーラ)の売れ行きが好調らしい。

 2021年8月の発売時点で受注1万台。その後も順調な受注状況で、2021年9月下旬時点で1万2000台を超えたという。

 主な購入層は、ひと昔前なら「ブルーバード」や「ローレル」、「スカイライン」などを買っていた日産のお得意さん達である。

 考えてみたら、現在の日産のラインナップを見ると、ノートより上のモデルは高価なスカイラインです。

 セダンの「シルフィ」も「ティアナ」も絶版になってしまい、ちょうど良いクルマがなくなってしまった。かといってほかのメーカーのクルマに乗りたくない、という質の良い顧客を日産はいまでも相当数持っている。有り難いことです。

 ノートだと少し物足りないものの、新型オーラならひとクラス上のクルマ作りを目指している。新型オーラのボディサイズはノートより拡大されたことから、ナンバーも「5」じゃなく「3」。

 加えて新型オーラとノートの価格差は42万円ほど。少なからぬ金額差ながら、内容を考えたらお買い得感がある。

 というのもノートは、ブラインドスポット警報やナビなど必要な装備を付けていくと簡単に40万円くらい高くなってしまう。

 一方の新型オーラならLEDヘッドライトなど魅力的な装備まで標準。後述するBOSEとアダプティブクルコンさえ諦めたら割安だ。

 ノートのパワートレインは1.2リッター+e-POWER。これは新型オーラも同じだが、普通のエンジンなら最高出力に相応する「システム出力」は、ノートの116馬力に対して新型オーラはワンランク大きい136馬力。

 1.5リッターエンジン車と1.8リッターエンジン車くらいの違いがある。これだけで20万円くらいの価値を持つ。

 私(国沢光宏)なら、ノートと新型オーラで迷ったら、迷うことなくすべてにいいて上質な新型オーラを選ぶだろう。

 そんなことを考えながらオーラのハンドルを握ると、「なるほど! これで十分良いじゃないか」と思う。

 驚くほど静か。10年前のガソリン車から乗り換えたら信じられないほどの静粛性だ。絶対的な動力性能だってひと昔前の2リッターエンジンより確実に速い。街中の追い越し加速など、クルマ好きが多い日産愛好家も満足出来る。

 トヨタのハイブリッド車と比べたら実用燃費で劣るが(新型オーラを街中で走らせると17km/Lから20km/L程度)、普通のエンジン車と比べたら圧倒的に良い。

 インテリアの質感が高く、絶対的な後席スペースだってティアナにこそ届かないまでも、それ以外の歴代日産車と比べたら余裕。豊富な電子装備なんか使い方を覚えきれないだろう。

■購入者の8割以上が選択する人気オプション「BOSE」の実力は?

 新型オーラで話題に上がっている「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」(以下BOSE)はどうだろうか。

 おそらく「どんなオーディオを聞いてきたかでまったく評価が違う」と思う。

 私はBOSE好きのため期待値が高すぎたのか、まったく“らしさ”を感じず失望。BOSEの特徴を挙げるなら「コストやスピーカーのサイズからすれば驚くくらいキッチリとした低音を鳴らす」ことだと考えている。

前席のヘッドレストに埋め込まれた「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」のスピーカー前席のヘッドレストに埋め込まれた「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」のスピーカー

 BOSEの担当者に直接「どのくらいのパワーなのか?」と聞いたところ「出力については公表していません」とのこと。う~ん、出力を公表しないハーレーと同じか。

 走行中の騒音が大きいクルマで低音をしっかり出そうとすればパワーを必要とする。オーラのBOSEは音のバランスこそ鮮やかながら、パワー不足らしく低音が足りない。個性がないと感じました。

 繰り返しになるけれど、オーディオに対する要求レベルは個人差が大きい。困ったことに「BOSEだけ不要」という選択肢はなく、ナビやアダプティブクルーズコントロールも欲しいとなったら、40万1500円のBOSEを含むオプションを選ばないといけないのだった。

 カメラを含む衝突被害軽減ブレーキは標準装備されるため、アダプティブクルコン機能を加えてもコストアップしないハズなのに。

 改めていうと、BOSEと実質的なコストアップなしのクルコン機能は、トヨタなら無料のSOSコール、2万円程度のETCのセットで40万1500円です。

 日産がBOSEを材料に実質的な価格の上乗せを狙ったとすれば、BOSEにとっても不幸なこと。こういった抱き合わせのオプションは、正直なビジネススタルじゃない。

 直近の販売状況を見ると、BOSEのセットプションを付ける人が80%近くを占めるという。日産の顧客層は本当に良質です。予算に余裕があったらフル装備で買えばいい。

 とはいえ、他銘柄のお客さんを引っ張ってこなければやがて販売も伸び悩む。そうなったらBOSEを切り離し、もう少し正直なかつ競争力のある価格設定にすればいいと思う。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください