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駐車を支援する「パーキングアシスト」使ってる?「自分でやったほうが早い」ユーザーの利用実態は?

くるまのニュース / 2021年11月22日 9時10分

数多くのドライバーが苦手とするのが「駐車」でしょう。そんな駐車をサポートしてくれる便利な機能として「パーキングアシスト」がありますが、装着車に乗っている人は実際に利用しているのでしょうか。

■クルマが自動で駐車してくれる「パーキングアシスト」とは

 駐車スペースにキッチリと入れる「駐車」を、苦手だと感じるドライバーが多いようです。

 とくに「バック駐車」が多い日本では、後退しながらパーキングスペースに収めるにはそれなりのテクニックと経験が重要ですが、自宅や行き慣れた場所の駐車場でも、ついうっかり擦ってしまったという経験がある人もいるのではないでしょうか。

 そんな苦手な人が多い駐車をサポートしてくれる機能として装着車が増えているのがパーキングアシスト機能です。

 現在は車種やメーカーによってアシストする領域が異なっているのですが、実際はどのような機能なのでしょうか。

 パーキングアシスト機能は、クルマの車載カメラなどで駐車スペースを感知し、駐車スペースにスムーズに駐車できるように運転をアシストしてくれる機能です。

 アシストする領域で大まかに3種類に分類することができます。

●ステアリング操作のみ自動制御

 現在のパーキングアシスト機能でメインとなっているタイプです。駐車したいスペースを指定し、パーキングアシストのスイッチを押してスタートします。

 シフト操作やブレーキ操作は音声案内に従い運転手がおこないますが、ステアリング操作を絶妙な角度でコントロールしたり、修正まで含めてサポートします。

●ステアリング操作+ブレーキを自動制御

 ステアリング操作のアシストに加え、衝突や他車との接触を回避するブレーキも自動制御するタイプです。

 シフトを「D」から「R」に切り替えるタイミングではブレーキを踏む必要がありますが、ブレーキまでかけてくれます。

●ステアリング操作+ブレーキ+シフト切り替えを自動制御

 まだ数は少ないのですが、ステアリング操作もブレーキもシフトの切り替えまで全自動で制御してくれるタイプです。

 現在は「システムの介入要求にドライバーが対応する必要がある」という条件付きではありますが、ほぼ全自動というレベルまで進化しています。

※ ※ ※

 もっともベーシックなステアリング操作を自動制御するタイプのパーキングアシストも数年前より進歩しており、カメラの高精細化や車載コンピュータの処理速度の向上などで「駐車スペース」の認識が上がっています。

 また、通常のバック駐車だけでなく、左右の縦列駐車などのモードも設定されています。

 トランスミッションを持たないEVにとってはシフト操作もいらないフル全自動パーキングアシスト機能は得意分野といえ、今後はピュアEVが増加するにつれ、パーキングアシストは当然の機能になっていくかもしれません。

■パーキングアシスト搭載車のオーナーの利用状況は?

 パーキングアシスト機能がさまざまな国産車に搭載されています。

 たとえばトヨタ「プリウス」や「アルファード」「ヴォクシー」「ノア」など、日産は「セレナ」「エクストレイル」、ホンダは「ステップワゴン」「オデッセイ」などに搭載されるほか、軽自動車ではダイハツ「タント」「タフト」に装備。

 日産「リーフ」やホンダ「ホンダe」などEVにも装着されます。

パーキングアシストで縦列駐車するダイハツ「タント」(スマートパノラマパーキングアシスト)パーキングアシストで縦列駐車するダイハツ「タント」(スマートパノラマパーキングアシスト)

 またトヨタ「ヤリス」には、ステアリング操作+ブレーキ操作も自動制御してくれるだけでなく、区画線(白線)がなくても駐車スペースだと認識して駐車位置のメモリー機能も搭載した高度なシステムを世界初搭載。

 販売台数が多いコンパクトカーに、自宅の駐車スペースも登録できる高性能なパーキングアシスト機能が盛り込まれているのは、トヨタらしい先進性を感じさせます。

 パーキングアシスト搭載車のオーナーは、この便利な機能を活用しているのでしょうか。

 そこで現行プリウスのオーナーに、パーキングアシスト機能を使っているのか聞いてみました。

「毎回ではありませんが、ときどきパーキングアシスト機能を使っています。自宅の駐車場では使う必要がないのですが(バックモニターのみ使用)、ショッピングモールなどの駐車場では、狭いうえに周囲のクルマも多いので活用しています。

 とくに現行プリウスは着座位置が低くなったのでインパネの両端が見えにくく車両感覚が掴みにくいので助かっています。もちろん万が一に備えていつでも操作できるように手や足は添えています」

 初期のパーキングアシストは、駐車スペースの感知や動作そのものが遅く、状況によっては切り返しの頻度も多くて不評でしたが、現在のシステムはかなり改善されているようです。

 またプリウスには搭載されていませんが、自車を上からみているような視点の全方位モニター(トヨタは「パノラミックビューモニター」、日産は「アラウンドビューモニター」)も搭載し、パーキングアシストと連動させています。

「ヤリスに搭載されているパーキングアシスト機能(アドバンストパーク機能)を体験したのですが、あれはスゴいですね。しかも全方位モニターで停車位置もモニターで確認できるので、早くプリウスにも搭載してほしいです」(プリウスオーナー)

 その一方、ホンダ「オデッセイ」のオーナーは、パーキングアシスト機能(スマートパーキングアシスト)をあまり使っていないそうです。

「ボディが大きいのもありますが、切り返しのたびにシフト操作が必要で、しかもタイヤを据え切りするのが気になります。

 だったら全方位モニターで確認しながら自分で駐車したほうが早い気がします。なので、使うのは時間的にも精神的にも余裕があるときくらいでしょうか。

 ただパーキングアシスト機能が装備されているのに使わないのと、付いていなくて使えないのでは大きく違います。いざというときには使いたいし、使っています」

 たしかに、混雑した駐車場で自車が駐車するのを待っている後続車がいるなど、ササっと駐車したいときに、少々時間がかかるパーキングアシストは使いづらいという事情もあるでしょう。

 現在のパーキングアシスト機能はかなり進化しており、使いやすくなっていますが、実際のユーザーは、その時々の状況によって自動と手動を使い分けているようです。

※ ※ ※

 EVが本格的に普及すると、走行だけでなく駐車も全自動になり、軽微なアクシデントはほとんど解消されそうです。

 未来の教習所では「切り返し」や「縦列駐車」の実習そのものがなくなるのかもしれません。

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