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知ってた? 高速で見かける「0m」「50m」の看板 何のために設置? ほかの「標示」でも代用可能? 「安全運転」に役立つ意外な活用方法とは

くるまのニュース / 2023年4月1日 7時10分

高速道路などを走行中、「0m確認基点」という標識に続けて「40m」「50m」「80m」「100m」などの標識が設置されていますが、どういう意味があるのでしょうか。

■「40m」「50m」? 突如現れる謎の標識の意味は?

 長距離移動をするのに便利な高速道路ですが、時々「0m確認基点」という標識に続けて「40m」「80m」などの標識が設置されているのを見たことがあるかもしれません。
 
 これは一体何なのでしょうか。

 この標識の正体は「車間距離確認表示板(以下表示板)」といい、走行中に周囲のクルマとの車間距離を測定するために設置されています。

 表示板にはいくつか種類があるようです。NEXCO東日本の担当者は以下のように話します。

「表示板に示されている距離は『40m』『80m』と40m間隔の場合もあれば、『50m』『100m』と50mおきとしていることもあります。

 これは設置区間の最高速度に合わせたもので、一般的に100km/hで走行中であれば100mの停止距離、80km/hで走行中であれば80mの停止距離が必要とされています。

 これに合わせて表示板で示す距離も変えています」

 高速道路ではしばしば見かけますが、設置される場所や基準などはあるのでしょうか。

「原則として、各ICとの間に1か所設けるようにしています。IC間が長い区間では2か所以上設置している区間もあります」(先出の担当者)

 高速道路では車速が高いぶん停止距離も延長するため、一般道のような車間距離を取ってしまうと前方で事故やトラブルなどがあった際に回避することが難しくなります。

 また、走行中に危険を感じてアクセルからブレーキに踏みかえ、効き始めるまでの間もクルマは走行してしまうため、高い速度であればそれに合わせた車間距離を開けておくことが必要になります。

 高速道路を長く乗っていると速度感にも慣れが生じ、車間距離も近づいてしまうことがありますが、表示板を活用することで前車との車間距離を再確認するためには有効な手段といえます。

 このほかにも高速道路で車間距離を確認するのに利用できるものがあると言います。先出の担当者は道路標示の利用について、以下のように説明します。

「道路上に白線が引いてあり、『車線境界線』というものがあります。

 2車線以上の道路で走行車線と追越車線の間に引いていますが、実は『白線』が8m、白線と白線の間にある空白部が12mとなっています。

 これらを合わせる20mとなり、4セットでは80m、5セットでは100mとなるため、表示板のない区間でも適切な車間距離を確認することができます」

※ ※ ※

 車間距離に関してNEXCO東日本の担当者は、「雨などの悪天候時やタイヤが摩耗した状態、さらに荷物の積み具合によっても異なる」と注意を呼びかけています。

 雨やタイヤが摩耗した状態であれば、乾燥した路面でタイヤの状態が良好な場合の約2倍に伸びるということから、車間距離もこれらの条件に合わせた距離を確保する必要があります。

 さらに、近年では「あおり運転」など車間距離にまつわるトラブルも増加傾向にあるため、「前方で不測の事態が起こっても十分に停止できる車間距離を取ること」が大切だと言います。

 高速道路を走行中であればこれらの表示板や標示を用いて車間距離を適宜確認するほか、一般道においても余裕をもった車間を空けて運転することが望ましいでしょう。

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