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「ガタっ!」 なぜ「シートベルト」途中で止まる? 突然の「謎現象」起こる理由… 実は重要な機能の正体とは

くるまのニュース / 2023年4月15日 10時10分

クルマに乗る際に必ず着用しなければいけないのがシートベルトです。しかし、急いでいるときなどに強く引っ張ると途中で「ガタっ!」となり引き出せなくなることがありますが、なぜそのような減少が起きるのでしょうか。

■シートベルトが引き出せない…どうやって解除すれば良いの?

 急いでいるときにクルマに乗り、慌ててシートベルトをしようとすると、シートベルトがいきなり引き出せなくなることがあります。
 
 この現象はなぜ起きて、解除するにはどうすればいいのでしょうか。

 クルマで急いで出発しようとして、シートベルトを強く引いたときに、シートベルトが「ガッ」とロックされて引き出せなくなることがあります。

 クルマを運転する人の中には経験したことのある人がいるかもしれません。

 急いでいるときにロックされると余計に慌ててしまうこの機能ですが、一体何のために備わっているのでしょうか。

 実はこの現象は、多くのクルマで採用されている緊急ロック式巻取装置(エマージェンシー・ロッキング・リトラクター、略称ELR)が付いた3点式シートベルトの機能によって起こるものです。

 ELR式のシートベルトは、運転の姿勢など体の動きに合わせて自動的に長さを調節してくれるほか、交通事故や急ブレーキなどの衝撃を感知するとシートベルトを瞬時にロックして、頭や胸をぶつけないよう保護する機能が備わっています。

 つまりベルトを慌てて強く引くと、この装置が「衝撃を受けた」と判断し、座っている人を保護するために瞬時にロックされるという仕組みなのです。

 ELR式シートベルトには正面や側面衝突などの強い衝撃を受けた際に、シートベルトを瞬時に巻き取り座っている人を拘束することで前方への移動を少なくする「プリテンショナー機構」と呼ばれる機能。

 さらに、クルマの衝突時にシートベルトの拘束力を一定レベルに保ちながらシートベルトを少しずつ緩め、座っている人の胸部への衝撃をやわらげる「フォース(ロード)リミッター」と呼ばれる機能が付いています。

 衝突の際にはプリテンショナー機構が作動した後にフォースリミッターが作動し、衝撃の強さによってはエアバッグが同時に作動するケースもあります。

 ただし、これらの機能は事故などで一度作動すると再使用ができません。

 作動した場合にはSRSエアバッグ/プリテンショナー警告灯が点灯するため、必ずディーラーの工場で交換しなければいけません。

 では、事故ではなく日常のシーンでシートベルトを強く引きすぎてロックされてしまった場合にはどのように対処すれば良いでしょうか。

 トヨタの「AQUA(アクア)」の取扱説明書ではシートベルトがロックされた際の解除方法について、「1度ベルトを強く引いてからゆるめ、ゆっくり動かせば、ベルトを引き出すことができます」と掲載されています。急いでいるときでも、慌てずに対処することが重要といえるでしょう。

 また、シートベルトに関しては「ベルトが伸びきって戻らなくなってしまった」という悩みの声も聞かれます。

 シートベルトの戻りが悪い原因として、シートベルトがねじれている、シートベルトにホコリや服の毛玉、食べかすなどの汚れが付着していて巻き取る際に抵抗が生じている、巻取装置自体に不具合があるといったことがあげられます。

 シートベルトがきちんと作動しなければ、万が一の事故の際に怪我を防止する効果が損なわれてしまうため、シートベルトにねじれや汚れがないかなどを点検し、改善が見られないようであれば修理に出すことを検討しましょう。

※ ※ ※

 普段何気なく使用しているシートベルトですが、乗員を保護するため、衝撃を検知して瞬時にロックする機能や乗員への衝撃をやわらげる機能などが備わっています。

 シートベルトを急に強く引いてロックされた場合には決して慌てず、1度ベルトを強く引いてからベルトを緩め、ゆっくり引き出すようにしましょう。

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