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阿蘇カルデラ壁を4.8kmのトンネルが貫く! 中九州横断道路「滝室坂トンネル」貫通へ

くるまのニュース / 2023年6月15日 16時10分

熊本県阿蘇市で、国道57号バイパス「滝室坂道路」の滝室坂トンネル(仮称)がまもなく貫通へ。長さ4.8kmにおよぶこのトンネルは将来、大分と熊本を結ぶ地域高規格道路に組み込まれます。

■国道57号のバイパスとして建設中

 中九州横断道路の滝室坂トンネル(仮称)が、まもなく貫通を迎えます。2023年6月18日には貫通式が開かれる予定です。

 中九州横断道路は、大分市と熊本市を東西に結ぶ延長約120kmの地域高規格道路です。現在は大分側の犬飼IC~竹田IC間などが開通しています。

 滝室坂トンネルは、熊本県阿蘇市で国道57号のバイパスルートとして建設が進んでおり、将来は中九州横断道路に組み込まれます。

 熊本県で消費されるガソリンの多くは、九州唯一の製油所がある大分市から陸送されていますが、その際の輸送経路となっているのが、九州を横断する国道57号です。

 この国道57号は途中に阿蘇カルデラも通過しますが、その東側周縁部に位置する滝室坂は、急カーブが続く難所です。およそ4kmの道のりで標高差220mを通過します。

 ここでは2012年の九州北部豪雨で斜面崩壊し40日間通行止めになったことを契機とし、翌2013年にトンネルを含む延長6.3kmのバイパス「滝室坂道路」が事業化されました。

 滝室坂道路の大半を占める滝室坂トンネルは延長4845mの長大トンネルで、2022年9月には避難坑が一足早く貫通。今回はこれに続き本坑が貫通を迎える見通しです。

 トンネルは大分側から熊本側(カルデラの中)に向かって勾配4%の下り坂が続きます。最大土被りは220mです。

 トンネルを含む滝室坂道路は、幅員12m、車道2車線、設計速度80km/hの自動車専用道路として整備されます。

 将来、滝室坂道路を含む中九州横断道路が全通した場合、大分市~熊本市間の所要時間は現在より80分ほど短い135分で結ばれる見込みです。

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