1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

ついに解明!「リカちゃんのクルマ」デザインモチーフはどんな車種? 「小さなクルマ」に込められた開発者の“大きな想い”とは

くるまのニュース / 2023年6月15日 11時10分

子ども向けに作られている「クルマのおもちゃ」はどのようにしてデザインされているのでしょうか。また参考としている実車はあるのでしょうか。今回は着せ替え人形のおもちゃ「リカちゃん」のクルマについて、日本の玩具メーカー「タカラトミー」の担当者に話を聞いてみました。

■「リカちゃん」のクルマ、何を参考にしてデザインされた?

 クルマのおもちゃの中には、子ども向けとは思えないほどデザインのクオリティの高い商品があります。

 では、おもちゃを作る際、どのようなクルマを参考に製作しているのでしょうか。今回は着せ替え人形のおもちゃ「リカちゃん」のクルマについて、日本の玩具メーカー「タカラトミー」の担当者に話を聞きました。

 タカラトミーでは、トミカやプラレールなど様々な子ども向けのおもちゃを展開しています。

 そんなタカラトミーが展開する着せ替え人形のおもちゃが「リカちゃん」です。このリカちゃんのラインナップのなかに「かぞくでおでかけ リカちゃん ファミリーカー(以下リカちゃんファミリーカー)」というクルマのおもちゃが存在します。

 これは、リカちゃんファミリー5人が乗車するピンク色を基調としたファミリーカーで、2019年8月頃に発売されたものです。

 では、どのようにクルマのデザインを決めたのでしょうか。また何か参考にしたクルマはあるのでしょうか。これについて、タカラトミーの担当者は以下のように話します。

「商品をつくる上で参考にした実車はあります。

『かわいらしさ』要素のある実車を中心に、2018年当時人気だったファミリカーも含め選択、これらの要素を用いて4つのデザイン候補を作成し、子ども調査に望みました」

 デザイン候補には、まる系を基本としたデザイン2案、四角系を基本としたデザイン2案の計4案が出され、子どもへの調査をおこなったといいます。

実際に調査されたリカちゃんファミリーカーのデザイン案(画像提供:タカラトミー)実際に調査されたリカちゃんファミリーカーのデザイン案(画像提供:タカラトミー)

 調査結果について、前出の担当者は以下のように話します。

「結果はハイブリッドなデザインが人気でした。

 個人予想ではまるさを意識したデザインが人気かと思いましたが、当時人気だった四角系の顔を持つクルマの影響もあるのかと思いました」

 こうした調査結果をもとに、現在のリカちゃんファミリーカーの商品化が進められたといいます。

 このほか、商品をつくる上でどういった点を意識しているのでしょうか。

■「リカちゃんファミリーカー」のこだわりポイントとは

 リカちゃんファミリーカーのこだわりのポイントについて、前出の担当者は次のように話します。

この小さなピンクのクルマにはどのようなこだわりポイントがあるのだろうか画像提供:タカラトミー) ※人形、ペットは別売りですこの小さなピンクのクルマにはどのようなこだわりポイントがあるのだろうか画像提供:タカラトミー) ※人形、ペットは別売りです

「あくまで子どもが遊ぶものであるという前提で6点のことに留意しながら開発を進めました。

 まず1つ目に、基本オープンカーであることです。子どもの遊び勝手が良いように、人形を上から乗せられるようにしています。

 2つ目に、最小の大きさで赤ちゃん以外、家族全員が乗れるようにすることです。

 ファミリーカーなので5人が乗れるようなスペースを確保するようにしています。

 ちなみにリカちゃんファミリーは、リカちゃん・パパ・ママ・双子の妹・三つ子の赤ちゃんの8人家族なのですが、三つ子の赤ちゃんたちはおじいちゃん・おばあちゃんとお留守番をしているという設定です。

 また、リカちゃんファミリーカーは関連品として人気ですが、家族全員が乗れるようにしたり、サイドのドアをすべて開閉にさせると、サイズ大きくなるほか、パーツが増えたりするので、売り場に陳列した際のパッケージサイズを考え、乗車スペース確保とデザインにこだわって設計しています。

 3つ目は、シートベルト遊びや免許証などの小物です。

 パパは安全運転ですが、まだクルマに初心者マークをつけています。

 商品には紙小物の免許証や初心者マークのシールがついています。また助手席のシートベルトのギミックは子どもたちの人気の遊びとなっています。

 4つ目は、可能な限り組み立てパーツの数を少なくすることです。

 本体とシャーシとシートを裏から同時に固定させ、2連シートを一体化させたシンプルな設計にすることでコストを抑えています。

 5つ目は、ハッチバックドアの存在です。

 2つ目でも説明している通り、パッケージサイズの大きさの制限はありますが、狭いスペースながらもファミリーカーの後ろにはハッチバックドアを採用しています。

 子ども調査を行った際、何度も後ろのドアを開けたり閉めたりして、遊んでいる子どもが多かったため、このスペースを確保できてよかったと感じています。

 6つ目は、エッジを丸くするということです。

 子どもが扱う商品なので遊んでいて安全でなければなりません。

 この商品でいうとすべての角は指で触っても痛くないようにデザインしていたり、成型金型上で非常に注意しながら製作しました」

※ ※ ※

 今回の取材で、商品の裏側にはさまざまなこだわりポイントや想いが詰まっていることが分かりました。

 改めて、小さい頃に遊んでいたおもちゃ、今子どもが遊んでいるおもちゃをよく見てみると、思いがけないクオリティの高さに驚くかもしれません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください