トヨタの全長5m超え「クラウンSUV」がスゴい! 王冠マーク付いた「クラウンクルーガー」に乗った印象は? 日本じゃ乗れない激レアモデル!
くるまのニュース / 2023年7月20日 11時50分
日本で販売されていないトヨタ「クラウンクルーガー」とはどのようなモデルなのでしょうか。
■日本では販売されていない「クラウンクルーガー」は上海モーターショー2021でお披露目された
トヨタが中国市場で販売している「クラウンクルーガー」は、同市場で展開される「ハイランダー」の姉妹車です。
日本で販売されていないクラウンクルーガーとはどのようなモデルなのでしょうか。
クラウンクルーガーは中国におけるハイランダーの姉妹車として2021年に登場しました。
ベースとなるハイランダーは2000年から2007年まで日本でも「クルーガー」として販売されたこともあるモデルで、現在は4代目モデルが販売されています。
中国では第一汽車との合弁会社「一汽トヨタ」と、広州汽車との合弁会社「広汽トヨタ」のふたつを設けており、それぞれで中国向け車種の製造・販売をおこなっています。
中国で日本の自動車メーカーが合弁会社をふたつ以上有する場合は、それぞれの合弁会社から同じ車種を、デザインが少し異なる姉妹車としてリリースする傾向にあります。
例えばトヨタは、「カローラ/レビン」、「アリオン/レビンGT」、「イゾア/C-HR」、「カローラクロス/フロントランダー」、「RAV4/ワイルドランダー」、「ハリアー/ヴェンザ」、「クラウンヴェルファイア/アルファード」「グランビア/シエナ」などをそれぞれ一汽トヨタ/広汽トヨタで展開しています。
ハイランダーの場合も同様で、標準のハイランダーを広汽トヨタが、デザインが少し異なるクラウンクルーガー(北米向けスポーツグレードと同じ顔)を一汽トヨタが製造・販売しています。
中国における従来のセダン型クラウンは2020年4月に販売を終了しましたが、その後、1年のブランクを経たのちにクラウンの名前がクラウンシリーズ初のSUV「クラウンクルーガー」として復活しました。
ボディサイズは全長5015mm×全幅1930mm×全高1750mm、ホイールベース2850mmと、基本的に他の市場で販売されているハイランダーと同一です。
室内空間はこのホイールベースのおかげで広く設計されており、乗車定員も5人乗りと7人乗りモデルの2種類が用意されています。
パワートレインはハイランダーと共通しており、2リッター直列4気筒ターボエンジンと、2.5リッター直列4気筒エンジンを搭載するハイブリッド車の2種類が用意されています。
他市場向けの3.5リッターV型6気筒エンジンや、2.4リッター直列4気筒ターボエンジンは現時点で投入されておりません。
■マジで激レア体験! クラウンクルーガーに試乗した感想は?
そんなクラウンクルーガーですが、今回は中国の現地自動車メディア「mewcars」協力のもと、トヨタが中国で販売するクラウンクルーガーの試乗が実現しました。
なお、中国では日本の免許証および日本で発行された国際免許証で運転することは不可となっているため、試乗は広い公園内の限定された道路で行っています。
今回試乗したクラウンクルーガーはハイブリッド車ということもあり、出だしの加速は非常に滑らか、騒音や振動もさすがはトヨタのハイブリッドと感じるほどの静粛性を誇ります。
またスタートした場所は砂利が敷かれた場所で凹凸もたくさんありましたが、そのような軽い悪路であっても実に安定した乗り心地を提供してくれました。
不快感なくどのような状況でも安心感は絶大で軽々と突き進んでいくことができます。
日本では売っていない「クラウンクルーガー」乗るとどう?
一方で、内装は通常のハイランダーと基本的に同一であることから、「クラウン」の名前を冠するには少々高級感が足りないとも感じました。
また、他の最新の中国製EVに比べるとやはり、デザインやレイアウトに新しさがなく、センターディスプレイの反応やリアビューモニターの画質もイマイチでありここは少々残念です。
クラウンクルーガーは「本家クラウン」である「クラウンクロスオーバー(中国名:クラウンスポーツクロス)」の登場までの繋ぎとして当時は投入されたのだと推測できます。
それでも、ハイランダーと比べてよりスポーティで若々しい見た目を持つフロントマスクは唯一無二の存在感をはなっており、比較的保守的なデザインを持つ一汽トヨタのラインナップの中ではかなりの異彩を放ちます。
※ ※ ※
中国では2.5リッターハイブリッドの前輪駆動が27万7800元(約542万7000円)、四輪駆動が29万4800元(約575万9000円)。
そして2リッターターボが31万8800元(約622万8000円)から販売されています。
ベースとなるハイランダーが登場から4年経っていることに加え、他の中国メーカーから同じ車格の競合車種が続々と投入されていることを考えると、よりニーズに則したアップデートが必要となると考えられます。
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