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トヨタ「ランクル」ゴツいカタチに「理由」アリ!? 「バンパー」から「ボンネットの凹み」まで「意味」があった

くるまのニュース / 2023年7月20日 7時10分

70年以上の歴史を誇るトヨタ「ランドクルーザー」シリーズのフラッグシップ「ランドクルーザー300」は堂々としたデザインが特徴ですが、その形状のひとつひとつには、理由が隠されているといいます。

■「ランクル300」がボディサイズを変えなかった理由とは

 1951年登場の「トヨタBJ型」に端を発し、トヨタ車のなかでも特に長い70年以上の歴史を持つ四輪駆動車「ランドクルーザー」シリーズ。
 
 その頂点に立つ「ランドクルーザー300」(ランクル300)は、大きなボディサイズと堂々としたスタイリングが特徴ですが、そのデザインは単に見栄えだけを狙った訳ではなく、フォルムや形状のひとつひとつに理由が隠されているといいます。

 ランクル300は2021年、約14年ぶりのフルモデルチェンジで誕生したランドクルーザーシリーズのフラッグシップモデルです。

 その歴史は、1967年登場の50系(55・56型)ステーションワゴンから始まります。

 快適さや実用性を追求した5ドアの大型乗用モデルで、その後も1980年登場の「ランドクルーザー60」、1989年登場の「ランドクルーザー80」、1998年登場の「ランドクルーザー100」、そして2007年登場の先代モデル「ランドクルーザー200」へと受け継がれています。

 世代を重ねるごとに快適性も大幅に上がり、贅沢な装備も増えたことと相まって高級路線へ向かいますが、一方で悪路走破性の高さもしっかりと継承されています。

 そして2021年登場の現行ランクル300は、「継承と進化」「運転しやすく、疲れない」を開発テーマに掲げ誕生しました。

 まず、歴代モデルで支持された信頼性や耐久性、悪路走破性の高さを継承。

 さらに新開発の軽量・高剛性なGA-Fプラットフォームなどにより約200kgの軽量化を図りながら、サスペンションやエンジンなど各機能に最新技術を取り入れ、オフロード、オンロード共に走行性能を大幅に進化させています。

 その結果、世界中のどんな道でも運転しやすく、疲れにくい走りを実現させました。

 そしてランクル300の開発テーマ“継承と進化”は、外観のデザインにも取り入れられています。

 全長4950mm(「VX」グレード)というボディサイズの構成は、先代のランクル200と共通で、ホイールベース(2850mm)については、3世代前のランクル80から変わっていません。

 ランクル300の開発者は「ランクル80のホイールベースは理想形であり、世界中の様々な悪路を走破するための“黄金比”だ」と説明しています。

 路面と車体の前後などが触れる限界角度の数値「対地障害角」も先代同様とし、スペック上からも悪路走破性を確保しました。

 ボディのフォルムについても、ランクル60以来の歴代モデルで受け継がれてきた「キャブバックワードプロポーション」を採用。

 前後のバンパー形状も絞り込みを図り、悪路走破を邪魔せずダメージも最小限に留めるよう、下部を削って障害物をいなす造形としています。

 フロント周りのデザインは、歴代のイメージを受け継ぐとともに、機能部品であるヘッドランプとグリルを高い位置に配することで、悪路での破損リスクを回避させる意味合いがあります。

 そして、中央部が凹んだボンネットの独自形状は、高いボンネット位置で衝突安全性を高めるとともに、ドライバーからの前方視界も両立させる意図があります。

 このようにランクル300のデザインひとつひとつには、歴史に裏打ちされた理由付けがされていることがわかります。

※ ※ ※

 こうしたランクル300の“継承と進化”は世界中のファンから熱烈な支持を集め、デビューと同時に注文が殺到。生産能力を大幅に超える数が集まりました。

 そのため2023年7月現在も、トヨタの公式ウェブサイト上では「ご注文停止に関するお詫び」のタイトルとともに、ランクル300の注文が停止していることを知らせています。

 なおサイトでは「今後の生産状況等を踏まえ、改めてご案内申し上げます」と記されているのみで、早期の注文受付再開が待たれるところです。

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