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全長3.7mで「7人乗り」可能! 取り回し最強の「超極小ミニバン」が凄い!「シエンタ」よりも小さい国産「ミニマム3列シート車」とは

くるまのニュース / 2024年3月24日 16時10分

多人数乗車が可能な「ミニバン」は便利なものですが、大きめのボディが苦手という人も。そんな人に最適と言える、「極小サイズ」のミニバンが存在していました。

■使い勝手の良い「極小」7人乗りミニバン

 3列シートを備えて多人数乗車が可能な「ミニバン」は、すでに一過性のブームを乗り越え、完全に人気ジャンルの一角としてとして根付いた車種タイプといえます。
 
 しかしその広い室内スペースゆえに大きめのボディサイズが、街中での“取り回し”に苦労するという人も。
 
 そんな人にオススメできるのが、7人乗りでも極めて運転しやすい「極小サイズ」のミニバンです。

 ダイハツの主力車種のひとつでもある「アトレーワゴン」は、広い収納スペースと軽快な走りが魅力の軽自動車規格の「ワンボックスカー」ですが、実は過去には7人乗車が可能な「ミニバンタイプ」も展開されていました。

 そのモデルは「アトレー7」という名前で2000年7月にデビュー。

 当時ダイハツが販売していたアトレーワゴン(4代目)をベースに、サイドモールの増量やリアのオーバーハング部分を延長した結果、ボディサイズは全長3765mm×全幅1515mm×全高1895mmと、アトレーワゴンよりも370mm長くなりました。

 もともとアトレーワゴン自体が広いスペースを持つクルマでしたが、先述のようにオーバーハング部分を延長したことでアトレー7はさらに居住空間を拡大。

 3列シートスペースの確保に成功し、まだまだコンパクトなボディサイズでありながら1列目2名、2列目3名、3列目2名と、計7人が乗車することを可能としています。

 先述のように、ベースのアトレーワゴンは軽自動車ですが、アトレー7はボディを拡大したうえ1.3リッターエンジンを搭載したため軽自動車枠を超え、普通車に分類。

 エンジンは当時新開発されたもので、同じく新開発の電子制御2モード4速ATとの組み合わせにより、7人が乗車した状態でも快適な加速や走行を実現しています。

 また、2列目シートと3列目シートが床下に格納できる「ハイダウェイシート機構」を採用しているのもアトレー7の大きな魅力で、乗車人数が少ないときは3列目を格納して荷室を広々と利用したり、後列全てを収納して「2人乗り仕様」のようにスペースを広く確保するなど、シチュエーションに応じた自由な使い方が可能でした。

 そんなアトレー7は、「スパーキー」という車名でトヨタからも販売されています。

 2000年9月デビューとアトレー7の2カ月遅れで登場した同車は、フロントグリルやバンパーなどがアトレー7と変わっており、内装も一部デザインが変更されています。

 また、アトレー7ではオプションとして用意されていたABSが、スパーキーでは標準装備になっているのも大きな違いでした。

 名前は違えど、ダイハツとトヨタの2社から販売されたアトレー7とスパーキーですが、どちらも残念ながら新車市場での販売は苦戦。

 とくにトヨタでは販売数が伸びず、2003年8月に早々に販売を終了してしまいます。

 一方、アトレー7は発売初期は好調な売れ行きでしたが、徐々に販売数は低下し2004年に生産を終了。スパーキーは3年、アトレー7は4年と、2台とも短命に終わってしまいました。

※ ※ ※

 このように、稀有な超コンパクトミニバンとして登場したアトレー7。

 当時は販売台数において成功とは言い難いものではありましたが、現在はトヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」といったコンパクトミニバンが人気ジャンルのひとつとなっています。

 コンパクトなサイズでありながら、用途に応じてリアスペースがを広く拡大可能なアトレー7は、もし今販売すれば意外な人気を獲得するかもしれませんね。

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