アンダー500万円! ホンダ新型「最大・最上級ミニバン」の“最安モデル”の中身は? 「豪華快適シート」装備で十分すぎる!?
くるまのニュース / 2024年1月25日 10時10分
ホンダ新型「オデッセイ」は国内の販売を2年ぶりに復活しました。グレードは絞られ、シンプルな構成となっていますが、最安グレードでも必要にして十分ともいえる充実した装備が特徴です。
■新「オデッセイ」の最安モデルで全然十分!?
ホンダのフラッグシップミニバン「オデッセイ」は2023年12月8日に発売され、2年ぶりに国内販売が再開されました。
新モデルでは改良が実施されるとともに、ラインナップが整理されました。なかでも最安モデルはどのような内容となっているのでしょうか。
オデッセイは1994年の登場以来、スタイリッシュなデザインや高い走行性能が特徴で、ホンダにおけるミニバンの主力モデルとしてラインナップされていました。
2021年末には製造工場の閉鎖を理由に生産を終了し、国内での販売も終了しましたが、中大型ミニバンのニーズがあることや、販売現場やユーザーからオデッセイの復活を求める声があり、2023年4月に日本市場への再投入を発表しました。
新型では中国で継続生産されていた改良モデルを輸入する形が取られました。ホンダとしては国内販売モデル初の中国生産車となっています。
基本的には国内生産されていたモデルと同等ですが、再販売に際して中国での改良にならい、一部改良も加えられました。
パワートレインは2リッターエンジンに2モーターハイブリッドを組み合わせる「e:HEV」モデルのみで、駆動方式はFFのみとなっています。
エクステリアは、押し出し感を強めた新デザインのフロントグリルを採用。新タイプ「ブラック エディション」ではブラックアウトされたテールランプを採用し、精悍さを高めました。
インテリアは現行オデッセイの特徴である、オットマンや背もたれ上部が独立して倒れる中折れ機能付き2列目シートが電動化され、きめ細かい調節が可能になったほか、シートヒーターの採用や格納式テーブル、USB充電ソケットも新たに装備されました。
運転席周辺では従来のレバー式に変わってスイッチ式シフト「エレクトリックギアセレクター」が装備され、アクセルオフ時の減速調整が可能な「減速セレクター」を装備しました。
機能装備では先進運転支援「ホンダ センシング」を刷新。フロントカメラを広角化することで検知対象が拡大し、交差点右折時の対向車や横断自転車、夜間の歩行者検知が可能になりました。
加えて、近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、急アクセル抑制機能(オプション)が追加されています。
また、オデッセイ初のコネクテッド機能「ホンダ コネクト」によって、エアコンやドアロックなどのリモート操作のほか、緊急通報やロードサービスなどを利用することができます。
ラインナップは「e:HEV ABSOLUTE(アブソルート)」「e:HEV ABSOLUTE・EX」「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION(ブラックエディション)」の3タイプを用意。
車両本体価格(消費税込)は480万400円から516万4500円に設定されています。
このうち、500万円を切り最安となるアブソルートは内外装で上級モデル「アブソルートEX」シリーズとは差別化が図られました。
エクステリアでは、唯一アルミホイールサイズが17インチとなっている点が異なります。
インテリアでは、本革シートは装備されず、ファブリック素材「FABTECT(ファブテクト)」/プライムスムースのコンビシートを装備しています。
なお、コンビシートは本革シートと異なり、表面に撥水・撥油加工がされているため、小さい子どもなどがいる家庭では、あえてこちらを選択するメリットがありそうです。
機能装備では、前席左右・後席で独立して温度調整ができるトリプルゾーンエアコンやハンズフリーテールゲート、ワイヤレス充電器が省かれました。運転席大型アームレストやセンターコンソールボックスも省略されています。
一方で、こうした装備を省くのみで500万円切りの比較的手の届きやすい価格に設定しており、前席と2列目用シートヒーター、2列目パワーシートなど、十分豪華ともいえる装備が標準となっていることから、必要にして十分という人もいるかもしれません。
一方で、ブラックの加飾が精悍なブラック エディションを選択したり、本革シートが欲しいのであればアブソルート EXシリーズを選ぶことが賢明ですが、ベースでも十分な装備を備えていることで、いずれのグレードを選んでも遜色のないものといえるでしょう。
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